超筋トレが最強のソリューションである

「超筋トレが最強のソリューションである
著者 Testosterone ・ 久保孝史」

人生における様々な悩みや苦悩をソリューション(回答・解決)する方法は筋トレである。

ということをユーモアを含めて述べています。

副題に「筋肉が人生を変える超科学的な理由」とあるだけあって、巻末に記載されている参考文献や論文の量もこの手の本としてはかなり多い印象です。

筋トレの効果ややり方、科学的な根拠については「科学的に正しい筋トレ 最強の教科書
著者 庵野拓将」

の方が詳細に載っておりますし、さらにマニアックにいくなら
「ウェイトトレーニング -理論編- 著者 山本義徳」
などがありますが、

筋トレを習慣的にしていないような方はこの二冊は取っつきにくいものだと思います。

その点、「筋トレが最強のソリューションである」は筋トレとは縁がないような方でも内容が分かりやすく、また書き方も対談式でユーモアに溢れているのでとても読みやすいものとなっています。

この本ではあえて筋トレのやり方には触れず、筋トレがもたらす効能を述べ、それがいかに現代に生きる人の役に立つかを中心に書かれています。

本書に書かれている筋トレの効能は
①自信がつき、メンタルが強くなる
②アンチエイジング効果
③仕事が出来るようになる
④健康になる

などです。

私個人も筋トレを習慣的に行って3年ほど経ちますが、面白いことに筋トレを習慣的に行っている人にとってはこの本の内容は当たり前に実感できている内容ではないかと思います。

例えば「①自信がつく」についてですが、勉強などは特に社会人になってからは、少し本を読んだりするくらいでは効果は分かりません。

しかし筋トレは体重の減少や体型の変化、扱える重量の向上など目に見える形で結果が出てきますので、率直に嬉しいですし自信に繋がります。その自信がメンタルを強くし、仕事にもよい影響を与えると言ったものです。

特にこの本でとても良い内容だなと思ったのが、


「筋トレで他者承認が自己承認に切り替わる」

と言うものでした。

人はそもそもの欲求として「認められたい」という気持ちがあります。
しかしどんな事をしてもケチをつけてくる人はケチをつけてくるものです。

(頑張る→意識高い系
頑張らない→もっと努力しろ)

そんななかでも、自分で自分を認めることが出来れば、周りの雑魚の言うことは気にならないものです。

しかし何の根拠もなく自分を認める事は出来ません。
その自分を認めるためのツールとして筋トレはとても有効です。

本来は、周りから認められたいから仕事する、筋トレをするではなく、仕事や筋トレで成果を出した結果認められるものです。

その「まずは結果を出していく」という当たり前過ぎて忘れてしまいがちなマインドを改めて思い出させてくれた一冊になりました。

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