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【にゃん6話】2/25中山11R・中山記念(バイトリーダーN)

喫茶店から自宅まで徒歩15分の道のりに、セブンイレブンがなんと3軒もあるわが街。その店舗の特質も一見同じようで実は違いが歴然。その営業戦略はなかなか精巧であり、まんまとハマってしまうことも! 注意喚起も意味も込めてここにアップします! ぜひご覧ください!


誰もがなじみが深い、日本一の店舗数を誇るコンビニ・セブンイレブン。
その昔、1980年台は「あいててよかった」というキャッチコピーが浸透し、90年台には「セブンイレブン いい気分」も、このへんが我々世代はストライクだったが、最近は「近くて便利」というコピーに。ただこれも案外と歴史があって、実は2009年から採用していてかれこれ15年になるということ。

ただ、どうしても世の中を斜めから見る「斜会学」専攻のオラからすれば、なんかここ数年の物価上昇は、実はこのセブンイレブンが主体的に進めているのではないか?と疑いたくなるくらいに、ひとつひとつの単価が妥協なくキッチリ値上がりしていることから、
「近くて便利 ただし高いよ セブンイレブン」と一人でつぶやいている最近のオラ。

まあ、言うだけタダですから。。。このくらいしかストレスのはけ口がない小市民

とはいえ、喫茶店から自宅アパートまでその道中に3軒も点在し、1軒でもその誘惑・引力はあるというのに、道中3倍の波状攻撃ゆえ、ついつい寄り道をしてしまうものだが、この道中の3軒あるセブンでも、ニーズによってどこの店舗に行くかを微妙にチェンジしている。

というのも、この3軒のセブンが全て並べている商品が完全に同じラインナップというワケではなく、結構違っていて、たとえばカップヌードルチリトマト味のような、売れ筋の商品からちょっと外れたビミョーなところになると、「え?ここにないの?」と思う事も多々。

そんなにパンチドランカーではないオラも、たまには寝る前にビールを飲みたいなぁと思うのだが、ビールでも苦いのはあまり得意ではないという、スペシャルライトユーザー。よって選ぶブランドはバドワイザーかハイネケンしか飲めなく、淡麗グリーンラベルはギリOK。ラガービールや一番搾りが大好きな友人は「バドワイザーなんて、あんなの水だよ、水」とディスるのだが、オラはこれがいちばんおいしく飲めるのだから仕方がない。嗜好の違いは千差万別。

そんなバドワイザーも、決して売れ筋商品とは言えないちょいマイナーな部類なことから、喫茶店を出発して3軒目のセブンにしか置いていなく、残念ながら1軒目・2軒目にはキリンやアサヒはあってもバドはないことから、晩酌したいときは3軒目にふらり…と、オーナーの発注のセンスによって来店客数なり売り上げも変わってくるもの。単純に店を開ければそれでよいというのも乱暴な理屈。

で、この3軒。おいている商品のラインナップで圧倒的に違うのは、1軒目の店。最も特徴的なが、この入り口付近には、

ごらんの通り、100円ローソンのように、野菜や果物・特産物などの「プチ産直市場」っぽいコーナーがあり、2・3軒目にはそのようなコーナーはない。なかなかセブンでは見ないコーナー。

女店主いわく、この1軒目のセブンだけは「本部直営店」らしく、2・3軒目は同一のオーナーが経営している「フランチャイズ」とのこと。確かに、普段は2軒目にいるバイトのオネェチャンが、ある日突然3軒目にいて「えっ?!入る店間違えたか」と変なトランスに陥ったこともあったが、オーナーが同じなら、そういうことかい。

というワケで、この「本部直営店」というのは、セブンの本部が、盤石なリサーチングとマーケティングによって、「ここに出店すれば確実に収益計上でき、間違いなく勝ち組になれる」と踏んだ場所にしか開店しないものであり、確かに隣はいつも混んでいて、時にJリーグやプロ野球団の大型バスも駐車場に停まるビジネスホテルがあり、向かいには市役所の建物や学習塾と、ここにセブンがあったら間違いなく行く、むしろ感謝を感じる場所だ。なるほどなぁ。そのマーケティング能力にはただただ関心であり、ユーザーにとって「近くて便利」の体現そのもの。

となると、たたでさえ「勝ち組」であり、発注でいろいろ悩まなくともよく経営的に「遊び」があるため、こうした産地直送スペースでいろいろセブン本部も「マーケティング実験」をしているのだろう。

そんな産直コーナーの右下あたりに、甘栗や干し芋が数種類まとまっていて、もうその先には放屁しかないような、そんなコーナーで足が止まった。


「蜜なるほし芋」というらしい

うっ、なんかうまそうな干し芋だなこれ。見たことないな。
なんの周波数かは説明できないが、なんか気になって手に取ってしまった。

隣には、いつも買う「セブンのPB」の干し芋が隣り合わせになっていて対比しているが、俄然こっちのほうがうまそうに見える。触ると柔らかくてぷにぷにしている。なんだこの触感は?グミか?

…まあ、こんな干し芋の6~7本ひとパックだし、お値段も多寡が知れている、いいところ200~300円でしょう?と勝手に判断してカゴヘ。その他、いろいろパンだのおにぎりだのいつものヤツを一通り買って会計すると合計金額はなんと、2000円超え。

ん? なんか高くないか? なんでだ?


オラは会計を済ませてからレシートを確認すると、犯人は・・・ 

こいつだった。。。



この干し芋が…ああ~ん!?648円だと!? 聞いてねぇぞコノヤロー!
イモ6本しか入ってなくて648円って…いつからここは成城石井になったんだよ? 近くて便利な、庶民に寄り添うセブンイレブンはどこ行ったんだい!? ボッ○クリ要素満載トラップショップぢゃねーかよっ!?

普段から馬券には青天井で、ときに全財産ブッ込んで焼け野原になっているクソ野郎に限って、その反面日常生活では、弁当の半額札には目がないというドケチぶりはいわゆる「競馬民あるある」。小生ももれなくその部類に分類され、この芋ごときで648円は到底許せなかった。。ダメでしょうに?

と、頭から湯気を出して店を出たが、今回ばかしは価格を見ずにカゴに入れてしまったオラのボーンヘッド。しょうがないな、ここは喰ってみるかい。


ご覧の通り、中のイモはこの本数。ん~~少ないよ。
干し芋にしてはやたらと粘りっ気があり、なかなか袋から中身を取り出せない粘着っぷり。このへんはタイトル通りの「蜜なる干し芋」といったところか。

オラは、結構なチカラを使って、ベロッ!となんとか芋を一本を剥がして、口へ。するとどうでしょう?





う、美味いっ!! これは、これは間違いなくロォォォン!だっ!

こんな干し芋、いままでなかったぞ!
これまでの干し芋の概念を180度変える、粘り気の中に甘すぎない上品な味わい。それでいてちゃんと紅はるかの味わいが口一杯に拡がり、間違いなく最上級のお芋。

ダメだ。これはヤバイ。うますぎる。極上だぞ。なんだこれは?
オラは残りの芋を秒殺。2分36秒TKO・ストレート勝ち。

次の日も、そのまた次の日も、オラはあの味が忘れられず。。。
気づけは勝手に1軒目のセブンイレブンにリング淫! 

この店には必ずこの干し芋が3つあり、3つ買うと2000円。2000円ですってよお母さん!?
しかし、完全にこの魔力に取りつかれてしまったオラは、常に3つ購入して買占めエンプティ。もう他の誰かにとられたくなかったんだ。

で、憎たらしいのは、この直営店とやら、売れた翌日にはまた間髪入れずに干し芋を満タン発注。あくる日にはまたちゃんと可愛く3つ並んでいるのだ。この辺はもうオートの発注システムなのだろう。人が管理することなく、売れたらすぐMAXに!

もうオラは、この干し芋しか喰えないカラダになっていた。
ちょっと試しに、いつものセブンのPB干し芋を買って食したのだが、パッパサの乾いたダート。もう砂をかじっている感じで全然ダメ。こんなん干し芋とは言わないんだな! まるで美味しくなく、一本食べて残念ながら闇に葬った。ちょっと昔では考えられない暴挙。

そのくらい「あいつじゃなきゃ、ダメなんだ」。カラダがそうなっていた。

そんな「完落ち」したオラと、セブン本部の無機質発注マシンとの闘いは続き、一日おきに店の干し芋の在庫数は

3! → 0! → 3! → 0!


の壮絶バトルを繰り替えす。等間隔でキッチリ3→0→3→0の数列を描く。もう完全に依存症となっている。1とか2ではない。3でないとダメなんだ。もうカラダが止まらないのだ。

常に「3」と「0」の攻防であり、この間他の客は一個たりとも買わない。みんな裏の値段を見てドン引きするという、いたって正常な反応をしている証拠か。

近くて便利。しかし、いいものが高い。
だから恐ろしい。セブンイレブン。。。

こんな「闇コピー」がいよいよ現実のものとなり、3と0のルーティンが2週間くらい続いた時、とある変化が!


      あん!? ろ、6!?


完全に脚元を見られた。。。3買う奴は6でも買うって、でもこのタイミングでそれは反則だって! お前AIぢゃねぇ、人間だろっ!? いちばんいやしいところに付け込んできてここで倍プッシュはねぇべ!?
セブンイレブンは新たな挑戦状をたたきつけてきた。

オィどうすんだ? 買うのか?買わねぇのか? お前男だろっ!?

このとき脳内には、小生が尊敬してやまないコラムニスト「1馬」の清水成駿が出てきて、決断を迫ってきた! 
えっ!? センセイ?! いやもちろんこの勝負レース。絶対ロォォン!できるから、諭吉3だろうが6だろうが買いますっ、買いますってば!!




どぉりゃああああああ!!



今年に入ってから、たかが干し芋で2マソ近く吹っ飛んでいるではないか。一般人が聞いたら明らかに「バグッている」としか言わないだろう。お前リアル無職になってバイトリーダーなんかやってチビチビ稼いでいるのに、干し芋ごときにこんなブッ込んでる場合かよっ!?


いや、違う。オラはちゃんと2万円で「対価」を手に入れているのよ。馬券やパチンコなんてブッ込んだって、なんにも還ってこなくて虚しいだけぢゃないか!? 美味しさと満足感と爽快感を、こうしてちゃんと得られているではないかっ!?

だからこれは勝ちだ! ロォォォン!なんだ!



はい。干し芋喰いすぎていい感じでノドが詰まって来たのでそうします。
あっ、屁が出るっ。。。

放屁でスッキリしたあとは、ちゃんと対価を手に入れるぞ!
さあ、中山記念。


◎⑭エエヤン
○⑨エルトンバローズ
▲⑧マテンロウスカイ

中山記念は異常レベルで「逃げ・先行馬」たちの祭典。そりゃそうだ。開幕週の絶好の馬場で、1月の1回開催はCコースで行われたゆえ、Aコースの最内はホープフルSから8週間、荒らされずに守られてきてフッカフカ。

というワケで、どんなに恵まれた年であっても、オール差し・追い込みで決着する年は皆無であり、基本的にインをロスなく通れる前目で競馬する馬から狙うのがセオリーであり、その理屈で去年は◎ショウナンマグマとしたのだが、6枠⑨番と引いた枠が悪く、内枠で同脚質の7番人気④ドーブネが、最高の立ち回りで3着に入線と、ロォン!はできなかったものの攻め方としては例年通りで問題なかったことは確認できた。

そのドーブネが今年も⑦にいれば、まずハナを切るであろう⑮テーオーシリウスもいるのだが、どちらも渋った馬場を得意とはせず、ドーブネは去年がウルトラ恵まれすぎであり、昨秋のオープン2連勝も戦ってきた相手は格下揃いでかなりメンバーに恵まれてのもの。また、その⑦ドーブネに昨夏の函館・巴賞で負けた⑮テーオーシリウスも平坦専用機で坂のあるコースは不得意と、この「前2頭」⑦⑮は敬遠したいところ。

となると、その次の3.4.5番手にいる◎○▲3頭。ここから狙ってよいものと思料する。

まずポテンシャルからすれば○⑨エルトンバローズが筆頭となるだろう。小回り右回りのコーナー4つ1800m適正は、夏の福島で証明済みだし、秋の毎日王冠・マイルCSでのパフォーマンスからすれば、当然この舞台での躍進は担保されたようなもの。

杉山ハルキ先生にとって、もう西村アツヤは「黙ってもヤッてくれる」存在へと昇華している。シルクロードSのルガルが証明。もう○⑨エルトンバローズでも重賞2つ勝っていて、今更あれこれ指示はしないだろう。

で、今回スイートスポットとしたいのが、その○⑨エルトンバローズと同い年の4歳馬で、毎日王冠では0.6秒負け、マイルCSでは1秒負けた◎⑭エエヤンだが、この中山のこの舞台に限ってはワンチャン逆転まであるのでは?と妙味を感じることから思い切って◎に抜粋。

ここ10年で中山記念で勝った馬、もしくは複数回お金になっている馬の中で、ロゴタイプ・ドゥラメンテ・ウインブライト・ダノンキングリー、そして去年のヒシイグアスは、いずれも中山の重賞を勝利していた「中山巧者」であり、名前の通り「中山記念」は、中山巧者たちのためのレースという、実にそのまんまの傾向にあるレース。

◎エエヤンの全成績を見ると、中山での重賞勝ちもあり、中山でしか買っていないし、お金になっていない。もう「中山専用機」としての資格は十分。そのかわり他の競馬場では全くダメなスカポンタン。そんな中山であれば喜んで走るというマツリダゴッホ二世のフラグは立っている。

いまこの馬が、マツリダゴッホなのか、はたまたただのド早熟馬なのかその運命を分ける交差点なのだが、それにしてはこのエエヤンの動きがいい。2週連続で南Wを4F50秒台と、馬が一変しているのは看過できない。

前走の阪神Cは大敗14着ドボンだったが、松岡のウイングレイテストが何を思ったかテンの3Fを33.1という爆死ペースを作り、ついていった馬は全滅。エエヤンもせっかくの好スタートを切り、気分行こうと思ったら外から血の気の多い馬たちにガリガリと来られてしまい、ついていったらダメだったというもらい事故。と、スタート自体には何の不安もないところは見せたが、ちょっとかわいそうだった。

ミルコも「いつも速いけど、スタートは決まりました。でも本気を出していません。ひとつも伸びていません。走りはきれいですが、競馬で頑張りません」と酷評も、いやいやこれは爆死ペースを作った周りを責めてもいいですって、そんな言うほどエエヤンは悪くなかったと思うのだが。。。

そんなミルコだが、中山記念は3勝と得意。そして、ミルコ自体も勢いが出てきて先週ようやく初勝利を挙げたと思ったら間髪入れずに2勝目とケチャドバモードに。

とここまでずっと勝てなかったことから、落ち目の印象がはなはだしいミルコなのだが、実は馬券圏内率はそれほど落ちぶれておらず、累計とほとんど変わらない「4割バッター」であり、勝ち星こそなかったものの、それだけ2・3着が多かっただけであり、馬券ジャンキーの期待にはある程度ちゃんと応えてきたということが解り、ジョッキーとして著しい劣化モードには、まだない事がこれで解る。

◎⑭エエヤンも、外枠を引いてしまって若干の「あちゃ~感」こそあるものの、スタート自体はものすごく速い馬。ロケットスタートからすぐにインに切れ込むことも可能であり、逃げ馬軍団の直後の第二集団に取りつくことはそんなに難しくなく、得意の中山適性を最大限に生かせば、勝てはしなくとも1年ぶりの馬券圏内があってもおかしくない。ベロッ!とお金になるならココだろう。

<再掲>
となると、その次の3.4.5番手にいる◎○▲3頭。ここから狙ってよいものと思料する。

▲⑧マテンロウスカイも、前走の東京新聞杯では変に控えてしまって持ち味を発揮できず5着ドボンしたことから、もうノリさんは腹括って行き切る戦法に切り替えるだろう。昨年5月のメイSでも◎を打って2着ロォン!したが、強気の58.4の逃げを打って2着粘り込みは立派。これが2000mならケフェウスSのように大失速するのだが、小回り1800mなら粘り込むものとして3番手。それか、⑦ドーブネは控えて逃げたいという心持ちなのであれば、ノリさんが先に行ってインベタ狙いまで獲りに行く可能性も。むしろそういう競馬の方がこの馬が馬券圏内に残る可能性は高い。

単勝・複勝 ⑭
馬連・ワイドBOX ⑧⑨⑭
3連複   ⑧-⑨-⑭

新体制、早く軌道に乗せたいと思っているので、よろしければサポートお願いします!(*^_^*) がんばって書いていきたいと思います。