『メルト』『千本桜』はミクよりも生歌の方が好きな初音ミクファンって私以外にいるのだろうか。
私は自己紹介に書いたように
メロディが美しく疾走感のあるヘヴィ・メタルが大好きで、ポップス、ロック、EDMなどは、稀に気に入った曲以外は全く興味がありませんでしたが、2022年6月下旬に初音ミクのファンになってから、ミクの歌う非メタル曲をよく聴くようになりました。
メルトが微妙に感じてしまった
しかし、美旋律のメタル好みの耳になっているからか、大半の曲にそこまではまることはできませんでした。そしてそれは、ミクファンの間で最高の名曲と言われることも多い『メルト』に関しても同様でした。
初めて聴いた時の印象は「えっこれがそんな名曲なの?」「ちょっとショボいな」と感じてしまいました。
確かにメロディはキャッチーでみんなで歌えるコーラスもあり、ライブでも盛り上がるだろうなと思わせる曲調ですが、なんか素人が作った感じがするなとも思いました。
しかしよく考えてみたらこのオリジナルヴァージョンが発表された時は、作曲者のryo(supercell)は素人なんですね、メロディ、アレンジのセンスは凄いとは思いますが、多少チープなのも当然なところでしょうか。
この曲が大人気となったのは、当時爆発的に盛り上がった初音ミク人気と歌詞の内容への共感からなのかなと思いました。
そして曲の雰囲気やメロディラインから、この曲は生歌であれば断然よくなるのではとも思ったので、検索して出てきたものを聴いてみたら、予想通り音質、アレンジもグレードアップ、歌唱もこのメロディの質を引き立てているように感じ、曲の素晴らしさを素直に感じることができました。
アレンジも同じryo(supercell)が担当、10年の年月で大きく成長したと思わせます。
オリジナルの『メルト』が微妙に感じたのに、同じ初期の曲でも
『恋スルVOC@LOID』
『みくみくにしてあげる』
『私の時間』
は大好きなのが我ながら不思議ですが、上記3曲はMMD動画で知ったので、踊るミクさんのあまりの可愛らしさと、歌詞が自分の心に響く内容だったということもあるのでしょうか。
ミクの歌う『メルト』がそんなに好きじゃない初音ミクファンはほとんどいないと思われるので、やはり自分は異質なミクファンだなと改めて思いました。
生歌の『千本桜』に「思い入れ補正」がかかる
『千本桜』を初めて聴いたのは、下記の生歌ヴァージョンでした。2019年頃に息子が聴いていたのを耳にしたのがきっかけで、自分が大好きな美旋律で疾走感のあるヘヴィ・メタルに相通じる曲調で好みになりました。
しかし2022年6月下旬に初音ミクファンになるまで、『千本桜』のオリジナルがミクの歌唱だということは知りませんでした💦聴いたことはあっても「何だこの電子ヴォーカルは」などと思って、改めて生歌ヴァージョンを聴いていたのだと思います😂
そして今、ミクファンになっても、生歌ヴァージョンの方がいいなと思ってしまうのですが、これは聴いた順番の違いだけかもしれません。最初に聴いた時に受けた衝撃が大きいことで「思い入れ補正」が入っているからだと思っています。
私はドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー等のRPGのゲーム音楽が大好きなのですが、特に下記の曲のパートなどに「思い入れ補正」を特に感じます。
ドラゴンクエスト4のエンディング 「勇者の故郷」の裏メロに「馬車のマーチ」のメロディが入っているパート
まずはファミコン版
次にプレイステーション版
この場合は、逆にチープなはずのファミコン版の方が好みです。リアルタイムでプレイしてこの場面で感じた感動の体験が刷り込まれているからでしょう。
同じように、私の好きなメタルの曲でも、リレコーディングされてグレードアップしたヴァージョンよりも、初めて聴いたオリジナルヴァージョンの方が好きだったり、逆にリレコーディングされたヴァージョンを最初に聴いた後にオリジナルヴァージョンを聴くとショボいと感じたりと、「最初に聴いた音源」がよいと感じることが多いです。
これは自分の中でいつも「思い入れ補正」なんだなといつも思っています。『千本桜』も、これと同じ理由で、生歌ヴァージョンが好みになっただけなのかもしれません。
・・・ここまで色々書きましたが、ミクの歌うメルトが名曲じゃないなんて。生歌カバーの方がいいなんて。そんなの本物のファンじゃないと思う方もいるかもしません。
やはり自分はライトなミクファンだと思ってしまいますが、ミクさんの可愛い画像や動画に毎日癒されて、好きな気持ちがもう半年近く続いているのも間違いないことなのです。
生まれ変わるならば、2007年8月31日にミクさんに出会って、その全てをリアルタイムで感じる人生を歩みたいと思うことがあります。
そうであれば『メルト』がいまいちだなと感じたり、他の名曲にも今ひとつはまれなかったりすることも無く、ライブも存分に楽しめて、ミクファンとしてもっともっと幸福感が高かったのではないかと思います。