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食日記9:先が見えない未来には「決め打ち予測」して「根性」で乗り切ろう!

   一番売れている三省堂国語辞典には、

根性=「やり通そうとする心」とあり、ほかに「性質」「心の持ち方」と
説明があります。

ひとつの物事をやり通すためには、
出来事を分析評価して、望む成果の出る方向へ進むための条件を
しっかり吟味選択して、決められた成すべきことを決定して、
やり通しますね。あなたも私も手順は同じと思います。

令和4年の寅年は荒れ狂う要素がいっぱい

●中国は不動産バブルがはじけて不況国になる
 傾向が強くなってきた

   私は昨年秋からの中国の景気を注意深く追っていますが、
今の中国指導部は、いよいよ薄氷を踏む経済状況になってきた事態を
最大限の強権を使って乗り切ろうとしています。

廃墟の未完成マンションのローンを払って、多額の借金を人民に負担
させている実態は、本当に「共産主義」(平等に幸福になる)の国かと
思います。
中国の歴史的には、人心を掴めない国や政権はいつも滅んでいます。

中国がマイナス成長になれば、世界の経済サイクルも狂い始めます。
日本も多大な経済的な大津波をかぶります。

●米国の利上げは自国の貧乏層を苦しめ、
 利上げしたくない後手の日本を追い詰める

  安倍政権時に生まれた日銀黒田総裁の経済観は本当に正しいのか?
そして世界の状況を鑑みながら、変更や微調整を取り込む考えは、
どこまであるのだろうか?相当に疑問です。
私は黒田総裁の「決め打ち一本やり」でしかも「長期の総裁」がすごく、
ネックに思っています。

経済対策に失敗すれば、黒田さんは引退すればいいのでしょけど、
もし日本経済が最悪になったら、1人の責任では済まされません。

私は、米国と連動して日銀が動かなければ、最終的に、復活ができない
傷を負うのが日本だと思っています。(私はタダの一般人ですけども)


●経営者はコロナ流行と毎月根競べをしている

  出口の見えない根競べほど、疲れるものはありません。
私の予測は、
2月中旬でピークアウト
半月を置いて(11月下旬~12月上旬のように)、徐々にコロナ前
的な庶民の生活行動が始まる。。。とみています。

そうすると、復活の道の最初は3月中旬~4月初め となります。

これは、賛成の方も、反対の方もいるでしょうけど、
とりあえずこのように進んだ場合に、行ってほしいことがあります。

<飲食店で復活のために行ってほしいこと>
やり遂げるには、今は根性が必要です!ね

1,食材値上げ分を売価に転嫁する「値上げメニューの実施」
  
これが必ず必要です。
値上げしないで我慢しても健全経営のお店には条件があります。
 ・家賃がいらない自店所有の店舗
 ・従業員の大半が家族経営で外に出る人件費がほとんどない
 ・本業で食品を扱っており、メニューの過半数がその食材を使っている

これくらいでしょうか?
ほぼ90%の飲食店がメニューの売価を5%~15%引上げる必要があると
受け止めています。

2,コロナ前復活を実行するが、100%でなく80%にとどめる
  
ここでお伝えしたいことがあります。

完全にコロナ前の「食材規模」「スタッフ規模」「経費規模」には
してはいけないということです。

なぜなら、
「店は元通りになっても、
すべてのお客様が同じように来店して、
同じ客単価分だけお金を使ってくれる保証がない」  
からです。

だから、3月~4月のお店の復活体制作りは80%完成で良い
と思うのです。  

3,飲食市場の変化を考慮して対策をとる

<深入りしない方向でデータを見ながら対策をとる>
●飲み放題付き 宴会コース
 
歓楽イメージの強い10人以上でのアルコール付き宴会飲食は、
下火の傾向となると思います。
これからは、8人以下の小グループの食事主体の飲食利用と思います。
飲み放題宴会人気がかなり希薄になってきています。
「酔う→食べる」に変り、もっと細分化されたグルメ化が進みます。

飲み放題メニュー
 
ご存知のように飲み放題の半数以上は、ローコストドリンクです。
もともと原価がかからないハイボールやチューハイなどと、宴会専用に
開発された焼酎・日本酒などです。
飲み放題では1800円の飲み放題をご注文されても、使用する食材原価は、価格の半分以下です。
最初からメニューを組むときに、元が取れるようにしか組みません。

お金額的には確かにお得ですが、すべて飲みたい美味しいお酒というわけ
にはなりません。

 ほろ酔い止まりがアルコールの役目になった
 ハンドルキーパーのいない宴会客はノンアルで運転して帰る

●自店の客層が手が出ない価格のメニュー
 
原価を計算したら、このメニューはこの価格でしか売れない」という
高価格メニューを打合せする場面が多くあると思います。

しかし、
自店の80%の固定客が、高価格になった価格でもオーダーしてもらえるか
どうか 決定前チェックをしてほしいのです。
そして、売れないと判断したら躊躇せずにそのメニューをカットして欲しいのです。
売れないのに残しておくと、メニュー価格の引き上げイメージが2倍以上
強く感じます。

以前と同じ勤務時間でシフト組み
 
 もしかしたら来店人数が変わっているかもしれません。
また、ピークタイムが前倒しになっているかもしれません。
まだ、誰にもわかりませんが、飲食市場に大きな変化が起こっていることは
間違いのないことです。

一旦作ると仕組みの維持と変更に金銭のロスが付いて回ります。
コロナ後は、新たな飲食の世界が始まると考えたほうが良いと思います。

何があってもぶれずにがんばりましょう!  多くの仲間が同じ思いです!

(了)


飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします