たべものコンサル日記⑥ がんばれ飲食店3代目経営者さん
3代目さんを事例に親から引き継いだ飲食業という実に面倒くさい?業種を引き継いだ後継者の方にエールを送ります。前稿⑤と合わせてみていただければ参考になると思います。
知らないから銀行が怖い
今まで先代が受け持ってやっていたり、先代の時の経理課長や奥さん(母親)が担当していたりで、銀行のことも全く関心が無く、ノウハウも身につけていません。
代表者になったからといっていきなりお金を貸してくれるわけではありません。
金融機関はお金を滞りなく全額無事に返してくれる見込みの会社には融資します。会社の赤字黒字、今後の売上見通し、人財のあり方や能力などしっかり見定めます。
銀行は初めて食べる得体のしれない深海魚みたいに見えるでしょうが、少しづつ食べてみて、お付き合いしてみて、気心が知れてくることからが始まりと思います。
金融マンとのお付き合いがあってこそ、社長の「人」と「金」の内の1つが得手に変わります。
年上の部下が苦手
自分が創業者で代表者になる場合は別ですが、先代の部下で仕事もできて自分が入社したときの上司が、代表者に就任したとたんに指示命令する部下に
変わります。
それは当然やりにくいでしょう。
遠慮なく指示を求めてきますから、しっかり頑張って対応しないと馬鹿にされると思うことでしょう。
でも安心してください。1年1年経営者として上級者になってゆけばいいのです。
休日がないからとサラリーマン的に思う
もう経営者という365日皆勤路線に乗っかっていますから、心だけは寝ている時間を除いて気を張っておかねばなりません。
部下は勤務日はコツコツ働くことが役目ですが、経営者は緩急自在に
「決定」と「指示命令」を行い、「結果責任」を負うことがミッションと
思います。
いつも張り詰めたままでは持ちません。
適切な決定ができるためには、社内外の人脈と話して情報収集することも
大切と思います。
また、仕事には直性に関係が無くても「感性を磨く」ことも必要です。
昔の一流料理人は、茶道や華道を学んでおりました。
それは、料理の心と究極の一致をみるからと思います。
経営者に慣れる
経営者人生に慣れることが日々安定軌道経営につながると思います。
今行っていることが、3か月後の自社・自店の実績になっていると
思って励まれることを願います。
大事なこともう一つ
他人の意見を聞いて自分の意見の補強をする
経験が浅いことを補完するには、ゴマスリ周辺人間を見極めながら、
社内、社外、顧問、税理士、金融機関の人などの意見を聞いてみる
ことが必要と思います。
その時に気をつけていただきたいのは、
身内や気に入っている人の意見を過大評価して取り込むことです。
得てして
責任を取らない人ほど気に入られるためだけに蜂蜜トークをします。
お気を付けください。
第6稿 完
飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします