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伊川津貝塚 有髯土偶 52:若鳥集合

愛知県田原市大久保町で汐川(しおかわ)を下流に向かいました。

1MAP 愛知県田原市大久保町・高松町 汐川
2MAP 田原市大久保町・高松町 汐川

汐川が90度折れて以降3番目の暗渠上から上流側を振り返ると、すぐ先に集水枡が設けられ、集水枡上流側と集水枡以降(下記写真手前)で、水流に変化が見えた。

MAP2内① 愛知県田原市大久保町 汐川 集水枡 〈上流方向〉

集水枡上流側は水の流れがあって、水深が浅く、集水枡より下流(上記写真手前)は水深が少し深くなり、水に流れが見えない。
おそらく、集水枡上流側は水底の傾斜が大きく、集水枡下流側では水底が平なのだろう。
二つの傾斜をつなぐために集水枡が設けられているようだ。
この撮影をしていると、初めて人間以外の生物が出現した。
カラスだ。

同じ場所から汐川下流側を見たのが下記写真。

MAP2内② 田原市大久保町・高松町 汐川 〈下流方向〉

上記写真左側を汐川に沿って奥に延びている農道からガードレールが消えた。
左奥に見えるビニールハウスはすでに高松町に属している。

同じ場所から南方向にだけ延びている農道を見ると、舗装された農道に9羽のカラスが群れていた。

MAP2内③ 田原市大久保町 カラス群

カラスはねぐらに帰る際には一旦、別の場所で集まってから一緒に帰る帰塒前集合(きじぜんしゅうごう)という習性があるというのだが、その際は電柱や建物の上などの安全な場所に集合し、その鳴き声で騒がしい。
しかし、この時は陽は高く、集まっているのは地面で、静かにしている。
こういう光景は田畑地の同じ時間帯によく見かけることがある。
しかし、食べ物が目的で集まっているのとも違う。
時期的には幼鳥が成鳥となった直後くらいの季節(9月〜10月)なので、若鳥が親元を離れ、若鳥だけの群れを作る時期らしく、それで集合しているのかもしれない。

大久保町と東側に隣接する高松町の町境のある暗渠上から、上記カラスの群れを撮影した暗渠上(白いガードレルの場所)に向かって撮影したのが下記写真だ。

MAP2内④ 大久保町 汐川 暗渠/土管 〈上流方向〉

つまり、大久保町最東端部の汐川の風景ということになる。
そして汐川が暗渠をくぐっている地域は一旦、ここで終了するのだが、ここまでの暗渠は長さが12mほどだったのだが、ここだけ暗渠長が20mと長く、それにともなって道幅も広く、しかもここだけ未舗装になっている。

MAP2内⑤ 高松町 汐川 暗渠ガードレール〈下流方向〉

これは大久保町と高松町で汐川を通す方法が異なっていることが影響しているのだと思われる。
大久保町側では汐川を道農道下に通すのに暗渠を採用しているのだが、高松町側では大久保町より深くて広い水路に橋を渡す方法(暗渠より予算が掛かる)を採用して農道を通しているのだ。
なので、大久保町では汐川と交わる農道のすべてに暗渠が設けられているのだが、高松町ではすべての農道に橋を架けるわけにはいかず、汐川の所々に橋が設けられる形になっている。
それにともなって、ここまで目測1m巾だった汐川は高松町では突然2m以上巾に広げられていた。
ただ、ここではガードレールが設置される前に汐川への落下防止で設けられた生垣がガードレール奥に幹を伸ばしているのと、汐川沿い両側の側道も大久保町より深い雑草が繁っていて汐川の水路を見下ろすことはできなかった。

高松町に入って以降は汐川に掛かった橋上からしか汐川の水面を見ることができないようだ。
高松町では汐川の北岸をたどることにして、下流に向かったが、最初の橋は最後の暗渠の下流230m以内に架かっていた。
高松町に架かっている無名橋だ。

その橋上から上流側を見下ろすと、水面は橋下5m、水面幅が2.5mほどあり、橋長は7mほどあった。

MAP2内⑥  高松町 汐川 〈上流方向〉

水量は明らかに高松町の方が多くなっている。
汐川の北岸(上記写真右手)はややなだらかな土手になっており、南岸は樹木が枝葉を北岸に届くくらいの勢いで繁殖していた。

一方、同じ橋から下流側を見下ろすと、右手(南岸)には刈り入れ直前の水田が広がり、北岸には畑地が広がっていた。

MAP2内⑦ 高松町 汐川 〈下流方向〉

上記の橋から汐川側道を下流に70mあまり移動すると、汐川の支流である大久保川が北西に向かって分岐しており、分岐した水路を渡る無名橋が架かっていた。
下記写真左右に延びているのが汐川。
その汐川から手前に分岐しているのが大久保川だ。

MAP2内⑧ 高松町 汐川/大久保川(汐川側)

名称のように大久保川は汐川から下流140mあまりに位置する大久保町の浄水場を経由して、最終的に三河湾に流れ込んでいる。 

大久保川に架った橋上から大久保川下流側を見下ろすと、大久保川の水面幅も2.5mほどで、橋から6mほどの場所にパイプに防水テープを巻いた水管橋が渡されていた。

MAP2内⑨ 高松町 大久保川 水管橋 〈下流方向〉

水管橋のすぐ下流に枝葉を広げている樹木のせいで、大久保川の下流の水路は見通せないが、浄水場を囲んでいると思われる生垣が見えている。

MAP2内⑩ 高松町 大久保川 水管橋 〈下流方向〉

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『渥美半島ぶろぐ』というウェブ・サイトの9月3日に以下のような出来事が紹介されていました。
「ハヤブサの幼鳥がコサギを狩って、食べていました。しかし、カラスが集まり、獲物を奪われてしまいました。カラスは、“ハヤブサを追い回す数羽”と、“獲物を食べる群れ”に分かれます。しかも、ハヤブサを追い立てる群れと、食べている群れとが、交代するのです。それはまさに、“盗賊カラスの群れ”のように見えました。」
渥美半島はサギの多い場所ですが、人口の少ない渥美半島のサギは住宅の多い地域に飛来するサギと異なり、強いパーソナルスペースがあるようで、ポケットカメラのズームを使っても撮影するのが非常に難しく、まったく撮影することができませんでした。
 

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