私、密売はじめようと思います。〜黒い花屋さん〜
ネットで見つけた「黒い花屋」さん。
「あなたを世にも珍しい花を売買する秘密の会員組織にご招待します」
そんなニヒルな言葉に惹かれて、会員制秘密組織の内容を覗いてみた。
組織の内容は、こうだ。
市場で3~5%しか入荷しない希少な黒い花のみを取り扱う会員制のサービス。花の種類は約60種類程度で、限られた量しか流通しないため、会員制で展開を行う。
花の入荷情報は、会員にのみ、LINEでこっそり告げられる。会員制ならではの“秘密組織”のような特別な価値を提供していく。
「限られた紳士淑女のみが手にできる、黒い花を通した密売ごっことも言える体験」
なるほど、密売ごっこ。
怪しげで良いですね。
厨二病っぽいというか、 SEKAINOOWARIっぽいというか。嫌いじゃない。ドラゲn(ry
黒い花の魅せ方、写真の雰囲気、とっても素敵。
現在はカラフルでポップなアート作品を展開している草間彌生の、初期のあのダークネスで謎な作品感が漂っている。と、思った。いや、ちょっと違うかな。
誰でも知っている情報よりも、限られた情報には魅力があります。
そして、それをプレゼントされた人は、特別な喜びを得られます。
私は、思った。
コンセプトが、、良い。なんて素敵なんだ!
と下にスクロールするたびに魅力に引き込まれていき、意識的にあれよあれよとクラウドファンディングで支援した。
◎密売の取引内容
という、LINEのやり取りについて。
届いた会員証のIDなど送信して、お届け希望日時や時間指定のやり取りを進めていく。
リターンでは花の種類はランダムとのことで、今回はガーベラ(大好き!やったー!)が届くとのこと。
わたしたちは、黒い花を美しいと感じています。
その美しさを表現したく、花ごとに短いストーリーを用意することにしています。黒い花の品種ごとの新しい花言葉を作り出そうとしています。
画像に添えられた、想像のさらにその向こう側的な難易度お高い言葉。
ミステリアスで良いですね。
私にとっては阿部サダヲ感(個人的なアレです、わからなくてOKです)
キザですね。届くのが楽しみになりました。
◎密売、無事に完了
という、実際に届きましたの以下レポート。
自然光に当たって色味出てますが、深い、真紅のガーベラです。
飾ってみて、じっと見てみて、ふと目線はずしてからまた見て、と。
この深みはなんだろう、と不思議な感じです。
黒い花の魅力は、黒色のかっこよさに可憐な花が掛け合わさった、
品を感じる独特な印象です。
黒い花を見ていると、美しいという印象や言葉以外にも、様々なイメージが浮かび上がってきます。イメージは表現者によって異なると思います。黒い花がミステリアスすぎて、イマジネーションが山ほど湧き上がってきます。
一輪挿しの花瓶、スタンド、プロダクトデザインもスタイリッシュで品を感じます。
◎今後の密売について
花屋の労働環境、明治後期に構築された花問屋システムが大きく変わっておらず、捨てなくてはいけない花の量が以前と変わらず多いことなどビジネスの課題にも着目された、黒い花屋さん。
世界で初めて「黒い花専門店」と言えるようになるまで、開発者の方たちもたくさんのご苦労があったようです。
独自の方法でアプローチしていく、秘密組織。
これからも新しく、今までにないようなプロモーションで展開されていくんだろうなと、期待せずにはいられません。
「素敵!」と思った最初のインパクトとちょっと心弾む感じのワクワクした気持ち。
秘密組織と関わり、凛と佇む黒い花に魅了されてみようかと、委ねてみようと思う。
@SAYACA
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