ゆとり納言

「ひらり 夢に 陰り 春月」の美しさには惚れ惚れするし、「春はあけぼの」の向こう側に今…

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「ひらり 夢に 陰り 春月」の美しさには惚れ惚れするし、「春はあけぼの」の向こう側に今を生きる本質がある。 / 音楽・ライブが好き / その他、古典、言葉、空間のことについてなど、レイヤーかけて徒然なるままに

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われても末に逢はむとぞ思ふ、平川地一丁目の再結成に想いを寄せて

瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ 崇徳院が詠んだ、百人一首で私が一番好きな和歌だ。 川の瀬の流れが速く、岩にせき止められた滝のように急流が2つに分かれる。しかしまた1つになるように、あなたと離れていてもまたいつか再会したいと思う。 「恋の歌」というカテゴリー分けされる歌だが、詠んだ作者、時代背景という観点から恋の歌ではないともされ、多くの人たちがそれぞれで思いを馳せる歌。自称歴女としては、雨月物語にも出てくる崇徳院の話が特に好きなので、私もそのうち

    • 徒然草で意識を変える、「丁寧に暮らす」こと

      「つれづれなるままに、日暮らし、硯すずりにむかひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。」 日本三大随筆の一つ、兼好法師の「徒然草」の冒頭。義務教育で習い覚えたこのフレーズは、大人になっても記憶に残っている人もいるのでは。 徒然草の三十二段を知り、「人に見られていない時でも、丁寧に、穏やかに過ごしたい」「人の目がなくても、恥ずかしくない生き方をしたい」と思い、背筋をちょっと意識するようになった話。 * 九月半ば頃、兼

      • 「京都人はコワイ」について

        「京都ってあれですよね、ぶぶ漬け出されたら「早く帰ってください」って意味なんですよね」 * 府外の人と会ったりお酒の席などで、そんな話になったことは数知れず。 盛り上がる話題でもある。 「何か裏がありそうですね」 「京都人ってイケズな人多いんですよね」 そういったイメージは普通にあるようで、裏表があると認識されている。 でも、だからと言って、私含め京都人は嫌な気持ちにはならない。 逆に、そういった言葉を投げた時、相手の京都人の方はどんな反応をしたでしょうか。 むす

        • 私、密売はじめようと思います。〜黒い花屋さん〜

          ネットで見つけた「黒い花屋」さん。 「あなたを世にも珍しい花を売買する秘密の会員組織にご招待します」 そんなニヒルな言葉に惹かれて、会員制秘密組織の内容を覗いてみた。 組織の内容は、こうだ。 市場で3~5%しか入荷しない希少な黒い花のみを取り扱う会員制のサービス。花の種類は約60種類程度で、限られた量しか流通しないため、会員制で展開を行う。 花の入荷情報は、会員にのみ、LINEでこっそり告げられる。会員制ならではの“秘密組織”のような特別な価値を提供していく。 「

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        • 古典
          5本

        記事

          花屋さんは、平日の夜に行くのが良い

          題名、なんか清少納言っぽい〜〜!って思ったけど、共感してくれる人は多くはないんだろうなと自覚はして、いる。 (当方、清少納言センパイには一方的にお慕いしている者です) ▼ 題名の通り。 でも、花屋さんの場所もちょっと関係するかも。 会社の最寄駅が有楽町駅なので、駅前のマルイ1階にある花屋さんにちょっと足を運んだ際にいつも思うことの話。 仕事終わりの人たちで賑わう駅周辺、マルイの入り口にはこれから仕事割で合流して食事にでも行くような人たちが待ち合わせている。 入っ

          花屋さんは、平日の夜に行くのが良い

          雨に思うこと。

          雨。 ぽつぽつ、しとしと、ひたひた、さーっと降り出す雨。 朝起きたら降っている雨に「あぁ、」と憂鬱、とまでは言わないけれどなんだか少しだけ落ちてしまう気分。 雨風に当たらないように、風を察知しながら傘をその都度傾ける。 膝から下はどう頑張っても少し濡れてしまう。 ローヒールのパンプス、水たまりを避けて気を遣って歩く。 会社に着く頃、早く歩いたものの髪の毛が湿気で気持ち広がったような感じ。ああ、、 髪の毛の調子でその日1日の気分・モチベーションが変わってくる、女の

          雨に思うこと。