映画「PERFECT DAYS」を観て思ったこと

昨日、観てきました「PERFECT DAYS」。
12月に劇場へ観に行った映画でこの作品の予告を観てヴィム・ベンダース監督作品と知ったので、急きょ観ることにしました。

「ベルリン・天使の詩」「パリ、テキサス」なんかは観たことがあって、わりと好きな監督です。

映像や音楽に、この監督らしい感じがあって、いいなぁと思って見ていました。

なかでもいちばん感銘を受けたのは、役所さん演じる平山のほほえみのまなざし。
些細な出来事にほほえむ平山のまなざしの先にある感情を共有したくなる。
そこには、平山が生きてきたなかで、そのまなざしを生む経験があるのだろうし、それをどんなふうに感じとるのかは、観た人次第なところがあって、描かれないからこその豊かさがあると思った。

おだやかに変わらないと思う日常も、少しずつ変わっていく。誰しもそうだと思う。
「今度は今度、今は今」
そう平山が映画の中で言ったこと。
変わりゆくことを受けとめているからこそ、出てくる言葉なんじゃないかと私は感じた。

価値観だとか、人との関係性だとか、生きていれば、日々いろいろ感じることはある。
その一瞬ごとに、過ぎていく一瞬ごとに、何かを感じとるのは自分のこころもち次第。
だからこそ、今を大切に生きていきたいなと、この映画を観て、あらためて感じた。

あたたかい木漏れ日のような、とても素敵な豊かな時間をもらえたそんな映画だったなぁ。


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