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HSPとは?---気質のこと、病名じゃない。


こんな人に読んでほしい。

  • HSPって何?病名?

  • HSP、HSE、HSS、HSなんちゃらが多すぎて分からない。

  • 身近な人が繊細さん。


▶HSPとは、気質のこと。

Highly Sensitive Person
ハイリー・センシティブ・パーソン
アーロン博士が提唱したこの言葉の頭文字を取って、
HSP(エイチ・エス・ピー)と読みます。

直訳すると「感受性の高い人」
判断基準として、通称DOES(ダズ)という次の4項目が挙げられています。
(以下4項目は、直訳と自己解釈でまとめているので軽い参考程度に…)

  • 深く考える:Depth of processing.
    (熟考したり、アイデアをよく出すなど)

  • 刺激に過敏:Easily Overstimulated.
    (強い光、大きな音、人混みなどが苦手など)

  • 共感しやすい:Emotionally reactive.
    (小さなことで喜んだり、悲しくなったりするなど)

  • 少しの刺激に敏感:Sensitive to subtle stimuli.
    (いつもと違うと落ち着かないなど)

彼らと一緒に話題を切り出す準備ができていない場合は、DOES の観点からそれらについて考えることで結論を導き出すことができます(直訳)

The Highly Sensitive Person

HSPは病気ではない。
大事なところです。
HSPは気質のことであり、病名ではありません。
精神科に受診して「病名:HSP」なんて診断書は出ませんし、治療するものではないです。

きしつ
【気質】
気だて。気性(きしょう)。心理学で、一般的な感情傾向から見た、個人の性質。

Oxford Languages

▶HSPは、4タイプに分かれる。

  • HSP(内向型HSP)
    ・1人で過ごしたい。
    ・非社交的
    このような内向性を備えます。

    DOESの特性から
    「他人の機嫌を損ねたくない。」
    「少しの刺激にも晒されたくない。」
    と考えたり、その考えが堂々巡りします。
    このストレスを避けようとするためです。

さらに、HSPのなかには次の3タイプに当てはまる方もいます。
(当てはまらないシンプルなHSPの方もいます。)

  • HSE(外向型HSP)
    DOESに加えて
    ・人と関わることが好き。
    ・1人で過ごす時間がほしい。
    このような外向的な特徴があるHSPのこと。

    HSPである前に「人と関わることが好き・得意」

    しかし、DOESの特性から
    ずっと関わり続けると、考えすぎ・刺激過多になり疲れ果ててしまいます。
    それを避けようとするため、「人に関わることが好き」に反して
    1人で過ごす時間がほしいと考えます。

    アーロン博士と共に活動する心理カウンセラーが提唱した名称があり、
    Highly Sensitive Extrovert
    ハイリー・センシティブ・エクストロバート

    の頭文字をとって、HSE(エイチ・エス・イー)と呼びます。

    そもそもHSPに内向性があるので、
    持っている外向性と衝突し行動・考えが一見矛盾しがちです。

    ※筆者はHSEに当てはまります。

  • HSS型HSP(刺激追及型HSP)
    DOESに加え、
    ・1人で過ごしたい。
    ・新しいもの、初挑戦が好き。
    このような刺激を求める内向的なHSPのこと。

    HSPである前に「刺激や変化が好き」なので
    新しいものを購入したり、物事に初挑戦したり、非日常体験を求めます。

    しかし、DOESの特性から
    行動するまでに深く考えますし、刺激や変化に触れた後は疲れ果てます。
    そのため、燃え尽きてしまうこともあります。

    刺激を求める特性を
    High Sensation Seeking
    ハイ・センセーション・シーキング
    の頭文字をとってHSSと呼びます。
    心理学者のマービン・ズッカーマンが提唱しました。

自然に好奇心が強く、「やってみよう」と熱望します。この特性は、High Sensation Seeking (HSS、または High Novelty Seeking と呼ばれることもあります) と呼ばれます。

Oxford Languages
  • HSS型HSE(刺激追及型HSE / 刺激追及型かつ外向型HSP)
    DOESに加え、
    ・人と関わることが好き。
    ・新しいもの、初挑戦が好き。
    このような刺激を求める外向的なHSPのこと。

    HSPである前に
    「人と関わることが好き・得意」かつ「刺激や変化が好き」
    そのため人を巻き込んで大きな挑戦をしたり、
    新しい出会いを求めたりします。
    その流れでリーダーシップを養うこともあるでしょう。

    しかし、DOESの特性から
    関わってる人との調和をとろうと考えすぎたり、
    刺激や変化に触れた後は疲れ果てます。
    些細な言葉を深く考えすぎて傷つくこともあります。
    HSPの4タイプの中で、一番疲れやすいと思われます。

※筆者は、ほんの少しHSS傾向です。


▶まとめ

  • HSPとは、感受性の高い気質のこと。
    病気ではない。
    感受性が高いから、深く考えるし、刺激に敏感。

  • HSPの中で、さらにHSE、HSS型HSP、HSS型HSEに分かれることもある。
    DOESに当てはまるならHSP。
    DOESに当てはまり、かつ外向的ならHSE。
    DOESに当てはまり、かつ刺激を求める傾向があるならHSS型HSP。
    DOESに当てはまり、かつ外向的、かつ刺激を求める傾向があるならHSS型HSE。

私がおすすめするHSP、HSE、HSS判断テスト

HSPの各診断テストのまとめ『内向型HSP・HSS型・HSEの3種類』

ココヨワ

こちらはHSPアドバイザー・メンタル心理カウンセラー・行動心理士のRyotaさんが、ご用意されている判断テストです。
3特性それぞれの判断テストが、答えやすい量で用意されているので
はじめての判断に最適だと思います。

HSPはダメなの?
怒りっぽい方はダメですか?
正義感や責任感が強い方なのかも。
それを受け入れてポジティブに考えることを心掛ければいいんです。

自分勝手な方はダメですか?
信念がしっかりしてる方なのかも。
それ受け入れて人の話を聞くよう心掛ければいいんです。

HSPはダメですか?
物事を深く考えるのは、しっかりと理解することに繋がるし、
感受性が豊かだから人の気持ちを察しやすい。
長所じゃないですか。
ただちょっと、刺激に弱くて疲れやすい。
それ受け入れて休める環境を整えればいいんです。

大切なことは複雑な気質が言語化されること。
自分を言い表せないと、不安が募りませんか?
相手がどんな人か言い表せないと、関わりづらくはないですか?
「HSPなんだ」と分かることで、それらが解消されます。

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