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エアスラッグ博学審問⑨バレルクリーニングをしよう

昨夜スペースで、バレルクリーニングの話が出たのですが、そういえばこのネタは書いてないなと思い、今回記事にしてみます。

そもそも狩猟用エアライフルを所持されている方の多くは、バレルクリーニングはしていないorフェルトペレットをたまに撃つ、という感じではないでしょうか。

先に言うと、普通のペレットであれば、それでも十分に実用に耐えうる集弾は維持できているケースが多いと思います。

しかしながら、ペレットではワンホールの精度が出る汚れでも、エアスラッグでは悪影響を与える、といったケースがあります。
理由はエアスラッグのバレル内での振る舞いが…と言う話は今までたくさん書いたので割愛します(笑)

で、エアライフルのバレルをしっかりクリーニングする方法としては、
バレルに何かしらのガイドを通してから、先端につけたクリーナー(パッチ)を引き出して掃除する、プルスルー方式が海外でも一般的で、メーカーも推奨しています。

こうした道具は探せば出てこなくもないのですが、私は吟味するのもめんどくさいので自作してます。
釣りを趣味としている人ならタックルボックスを開ければ作れるはずです。

プルスルー方式クリーニングキット

使う道具は、
・メインライン:60lb(20号)〜ナイロンorフロロカーボンライン
・先端ガイド:絡み止めチューブ
・ウキ止めゴム
・コットン糸

以上です。メインラインは1mm以下ですので、ハーフヒッチを入れて1mm絡み止めチューブを固定しています。無くてもいいのですが、最近目が見えなくなってきて(老化)…

パッチを挟む側にはウキ止めゴムをおくことで、糸のパッチが抜け落ちたりしないようにしています。またブリーチに入る際のガイドにもなります。
パッチを挟むループは、適当なループノットです。私は名も知らぬ変形もやい結びです。

全体の長さはバレル長+20%程度あれば良いでしょう。

コットン糸は100均一などで買えますが、意外と真っ白が無かったりするので注意です。(よって写真のようにカラー糸になりましたw)

では早速クリーニングをしていきます。

①パッチを挟む

ラインのループにコットン糸を挟みウキ止めゴムで固定します。

布切れでも良いですが、糸の良いところは微調整が効くところです。
つまり、糸の量でさまざまな口径に使えます。
また、糸が長いほど抵抗は大きくなりますが、だからといってより汚れが取れるといった印象はないので、途中で抜けてしまわない程度の短さで良いでしょう。

②ブリーチ側からラインの先端を入れる

AGNのライフルはマガジンポートが狭いため、ブリーチ側から入れる方が楽です。その前に、コッキングしてピンを下げ、念の為セーフティをかけておきましょう。

③ラインをマズルまで押し出し、パッチをブリーチに入れる

ラインを押し入れてバレル先端から取り出します。バルカン3の場合、先端で引っかかってしまうので、シュラウドを外して作業を行います。

ブリーチにパッチを入れるときはOリングなどを傷つけないように、丁寧に作業しましょう。

④引き抜く

ラインを引き抜くと、このように汚れたパッチが出てきます。
ラインの太さは何種類か試しましたが、60lbくらいが固すぎず柔らかすぎず、ちょうど良いです。
この太さのラインで引っ張って、少しラインの伸びを感じるかな?というくらいの抵抗値になるようパッチ糸の量を調整しています。

ちなみにバルカン3の採用するポリゴナル(六角)バレルは、一般的なライフリングのような溝がないため、2度ほどパッチを通せば汚れはほとんど出なくなります。

ノーマルライフリングは+1〜2回通しておきましょう。
いずれにせよ、汚れがたっぷり出るうちは繰り返し作業します。

⑤から撃ち、試射をする

パッチを通した後はどうしても糸屑がわずかに残ります。2〜3回から撃ちをするか、射場で1発試射をすると綺麗になります。
あっても精度に影響はないレベルですけどね。

まとめ:クリーニングの頻度と手法


これは実践して確認するしかないのですが、私が先日セッティング出しで撃った時は、400発ほどで少しずつ精度が落ちてきたように感じました。

基本的には
・〜200発程度でクリーニング
をしており、3回に一回、つまり

・600発程度でルブを使ったクリーニング
を行うように心がけてます。

ルブを使うときは上記手順と基本は同じですが、一点、ラインを通し、パッチをエアポートより奥に引き込んだ状態にしてから、マズルからオイルをスプレーし、少し置いてから引き出しています。
予め詰め物をしないと、エアポートからバルブ側にオイルが入ってしまうので注意しましょう。

ルブについては海外ではバリストールが人気ですが、私はペレットルブに合わせてベルハンマーゴールドスプレーを使っています。

過去の経験では、ルブでベタベタの状態だと集弾しませんでしたので、最後はきっちり乾いたパッチでオイルを拭き取るようにしています。

これはルブでのクリーニング直後の集弾です。

集弾は前からこのぐらいですが、クリーニングで再現率がかなり上がりました。800発程度撃ったバレルで5shot15mm以下のグルーピングを出せるのは20%程度でしたが、きっちりクリーニングすると50%以上に上がります。

というわけで、

なんか最近弾がまとまらないな〜という方は、バレルクリーニングをしてみても良いかもしれませんよ。

ちなみにHAMでもエアスラッグとバレルクリーニングの必要性について、
実践記事が出ていますので、お好きな方はどうぞ。

お読みいただきありがとうございました。
それではいつものスッキボタンを押していただいて私の自己肯定感の向上にご協力をお願いいたします(笑)


※今回使用した道具など

ベルハンマーゴールドスプレー


60LBライン


絡み止めチューブ 1mm

ウキ止めゴム

コットン糸(コットン100%)

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