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2023春号けもの道よもやま話②ベルハンマーを試してみたぞ!

今号のけもの道には3本寄稿しているのですが、そのひとつが、巷で話題の極圧潤滑剤、ベルハンマーの取材。

銃のメンテナンスオイルって、これだ!というのがあまり無い気がしていて、何かいいの無いかなーという中で見つけたベルハンマー。
調べてみると販売元のスズキ機工さんは我が家の近所にあるじゃないですか。思い切って連絡してみると、ぜひ遊びに来てください!と言われたので、
それならばと、けもの道にページを割いてもらって掲載したわけです。

内容は雑誌の方で確認いただくとして、
せっかく突撃ロケをしたので、自動車用の添加剤としての話も詳しく教えてもらい、お土産に購入して帰りました。

ついでに豊和精機の佐藤さんも興味あると言っていたので、500用に買っておく?と聞いたらよろしく!ということで、我らのFIATで試してみることに。(でも佐藤さんは板金出すのにもうバラしちゃったのかな?w)

で、車の方は、エンジンとミッション、両方に使用しました。
エンジンには専用添加剤のベルハンマー7、

ミッションにはベルハンマーゴールド原液を使用しました。

エンジンオイルへの添加割合は10%程度、
ミッションには15%程度を混ぜています。


気をつけたいのは、ミッションの場合、MTなら問題ありませんが、ATの場合は粘度にシビアなのでやめた方が無難でとのこと。
MT車でも少なからず粘度が変わりますので、その点は注意が必要です。

うちのFIATは4万kmの中古を買い、現在15万kmほどで、
FIAT 伝統のFIREエンジンで1.3Lにもかかわらず馬力は60ps!!
談合坂を登る時はアクセルを戻せない お可愛いパワーです。

それでも購入時より燃費が少しずつ落ちており、
元は良い時で16km/Lほど走っていましたがここ数年は良くても13km/Lほどになっていました。(タイヤをサマータイヤからラリータイヤに変えたというのもかなり、ある)

で、数日走った後での燃費(満タン計測法)はというと・・・

なんと……11km/L!!


うおぉーいッ!!下がってんじゃん!!www
と一瞬びっくりしたんですが、私もだてにラテン車を乗り続けてないわけで。

とりあえずガスを入れてから自宅に戻り、一度バッテリーを外して10分放置・・・再度繋いで、また数日運転しガスを入れたら、

購入時の燃費に近い15km/Lほどの燃費が出ました。

ラリータイヤでこれなら優秀でしょ!

この原因は何かというと、うちのFIATはそれなりに古い車といえど、ECUに燃調学習機能が付いていて、微妙に燃料噴射に影響を与えています。
それがベルハンマーの添加によって劇的に回転が改善したにも関わらず、今までの制御を行ったため正しく燃料を吐出できず、燃費激悪になっていたわけです。

ちょい古車にはありがちなパターンですので、皆様もお気をつけください。

ちなみにミッションの方もフィーリングが劇的に改善!
定期的にオイルは変えているとは言えど、それでも購入時に比べると2→1速の噛み合いやRへのシフトが悪くなっていたのですが、そんな渋さはどこへやら。サクサクのシフトフィーリングに戻りました。

いやーこれは良い買い物でした。

極圧剤とは

で、極圧剤というのは何かというと、簡単にいうと摩擦熱を利用して金属表面に皮膜を作る、というモノなんですね。

この技術は結構昔からあったんですが、色々大人の事情で、アレやこれやしたようでして、今は一部ハイグレードオイルと、こうした添加剤としての極圧剤が販売されてます。

ちなみに一口に極圧剤と言っても、皮膜を作る成分にはいくつか種類があります。

他に人気のものだとモリブデンを使った丸山モリブデンがありますね。

ベルハンマーは塩素系の極圧剤とのことで、他の極圧剤に比べると低い温度で強固な皮膜を生成し、また皮膜だけではなく表面改善の効果もあるので、今回のような古い車には最適だと私は考えてます。

またけもの道に書いた裏技も、皮膜生成温度の問題で、ベルハンマーだからこそ有効だと思われます。

今回の取材で様々なタイプを触らせてもらいましたが、
銃のメンテにはベルハンマーゴールド原液がオススメです。


スプレータイプは銃身や機関部などのメンテにも使えますが、錆を防止させる目的でベルハンマーを使うのは勿体無いと思います。

ノズルタイプのゴールド原液を、金属摩擦部に数滴垂らす、といった使い方なら使用量もわずかで済みますし、決して高い買い物ではないでしょう。

ぜひ皆さんも試してみてくださいね。

ではでは。



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