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ブロコック新PCP “ゴースト” 最速チェック!!

※2024.9.26リライト

本日、英国のエアライフルメーカー、ブロコックから新製品、Ghostが発表、リリースされました。

ブロコックは1980年代にバーミンガムで立ち上げられたエアライフルメーカーの隠れた老舗です。
近年、同じく英国のデイステート社の傘下に入ることにより、急速に技術、評判を上げてきています。

特徴としては、デイステート同様、Huma社のレギュレーターを搭載していることと、セミブルパップと呼ばれる、構造的に無理のないレイアウトの銃を作っていることでしょう。
価格帯も比較的安価であり、日本ではガンショップ栄興さんが正規代理店になり人気を博しています。

そんなブロコックが満を辞して発表した第3世代の本格ブルパップタイプのエアライフルがゴーストです。

というのは、カッコいい紹介ですが、
実際は、デイステートの人気モデル、デルタウルフのプラットフォームに、電子制御を機械化して新モデルとした、というのが正しいようです。

2023.10/15追記
少しずつ明らかになってきた情報では、
筐体は専用で、一部外装パーツ、システムがデルタウルフと共有されているようです。

全体の構造の多くはデルタウルフと共通していて、恐らく互換性もかなりあると思われます。

デルタウルフで電子制御としていたストライカー周りは、うまく機械式ストライカーが収められ、グリップ後ろにはカバーに隠されたラージプレナムが収められているようです。
基本的な構造についてはデルタウルフを参考にして良いでしょう。

機械化に伴ったゴースト固有の特徴としては
・外部調整可能なHuma社製レギュレーター
・外部調整可能なハンマースプリングテンションダイヤル
・エアを全排出せずに取り外しが可能なバルブ付エアボトル

でしょう。

それが何?と思われる方も多いと思いますが、PCPエアライフルにおいて、この3つが揃うだけで、チューニング作業が圧倒的に楽になります。

逆にいうと、チューニングを必要としない方には、特にメリットとはなりません(笑)

ただ唯一、ラージプレナムについては、大きくて悪いことはありません。
あまり語られない点ですが、私のバルカン3を弄る限り、ペレットの精度においてもかなり良い影響を感じています。
またプレナムが大きいとReg圧を下げられ、ショット数が大幅に増えます。

例えば、私のバルカンはファクトリーReg圧が110barに設定され、それでもJSB 18grを310mpsで300ショットほどは飛ばせます(本国仕様)。ペレットに最適な弾速に落とすならば、恐らくReg圧は95bar程度でも問題なく、ショット数はさらに増えるはずです。Reg圧が低ければその分使える圧力幅が増えるからです。
ですのでベンチレストシューティングが好きな方にも、ゴーストをはじめとした第3世代PCPはおすすめです。


2024.9月追記
このゴーストやデルタウルフが採用している、前後スライド式のトップレールは便利ですね。ピカティニートップレールにスコープリングを固定した後に、無段階で前後にスコープ位置を調整可能です。
これは最近、FXインパクトM4でも同じ構造を踏襲したことから見ても、非常に便利な機能と言えるでしょう。

また全体の構造として、銃後端のハンマー周りの機関部と、グリップ上のトップレール周りが一体のモノコックボディになっているのは意外と珍しい作りです。
剛性が求めらるエアスラッグ射撃にも良さそうですし、近未来的な見た目とは裏腹に狩猟にも安心して使えるでしょう。


バレルについてはデルタウルフと同じマルチキャリバー設計(口径を簡単に変えられる)になっていますが、これは日本の法律で運用するのは、なかなか大変だと思われます。

またマガジンがデイステート譲りの予備マガジン切り替え式になっています。マガジンをスロットに挿したときに予備マガジンを反対側にセットしておくことができ、1stマガジンが切れた際は、予備マガジンを押し込むだけで切り替えができます。
マガジンそのものもオープンタイプなので、装填も楽でしょう。
実はこのマガジンの作りは着弾精度にも影響を及ぼす重要なパーツなのですが、見る限りこのオープンタイプマガジンはかなり良さそうです。
(このシステムが国内運用において問題ないのかは知りません)

バレルはカーボンシュラウドが標準で、追加シュラウドを装備しなくともかなりマイルドなようです。(動画は本稿下段に貼ってあります)

こちらが現在分かっているゴーストHPのスペックです。

モデル:BRK GHOST HP
全長:855mm(バット含む)
バレル長:600mm(シュラウド含まず)
重量:3.4kg
タンク容量:480cc
プレナム容量:NA
ショット数:NA
バレルタイプ:NA

精度については正直、近年のPCPはレギュレーターとバレルの性能でほぼ精度は決まってしまうと感じています。
特にペレットの射撃についてはもはやカンストしてる感があるので、このモデルも心配はいらないでしょう。

ちなみに海外ではマーベリックスナイパーとほぼ同じ価格で売られるようです。
構造と機能的にはインパクトM3とマーベリックの中間くらいでしょうか。
比較してもかなりお買い得だと思います。

国内販売価格はいくらになるでしょうか。
TKJさんのマーベリックスナイパーが60万円〜です。
ただ栄興さんで販売しているカリバーガンクリケット2TCが38万円で、
海外ではゴーストより200ドルほど安い、という値段設定ですので、
ゴーストの価格も大いに期待して良いでしょう。

最後に、このゴーストHP、全長もエアボトル容量もファクトリー状態で既に国内保安基準をクリアしていますので、デリバリーはかなり早いんじゃないかなーと予想しています。
これは欲しいぞ、と思った方は早めに栄興さんに予約した方が良いでしょう(笑)

いくつか動画を貼っておきますので、興味のある方はご覧ください。

ではでは。


う〜〜〜ん。良いよね。
バレルタイプとプレナム容量の情報が早く欲しいですね〜。

2024.9月追記
ついに栄興さんで販売が始まりました。
現在のポンドのレートから考えてもかなり頑張った価格設定ではないでしょうか。
FXダイナミックシリーズやインパクトM3、AMA KRAiT-X、などと同様に遊べるハイエンドエアライフルですね。






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