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エアスラッグ博学審問④第2世代PCPのスラッグチューン

※はじめに
適切な知識、技術を持たずにエアライフルの調整を行うのは大変危険です。メンテナンスや調整は知識のある専門店に依頼しましょう。

また当記事は妄想、ファンタジー、異世界、別の世界線の話です(笑)これが現実世界で同じように再現可能かは保証いたしません。


ここまで足早にペレットとスラグの違い、スラグを撃つためにはどうしたら良いかを説明しました。

間違えないでいただきたいのは、撃つだけ、弾を前に飛ばすだけなら、多くのPCPライフルで可能です。
ただこれでペレット相当のアキュラシーを取ろうとすると厳密なセッティングが必要になるということです。

さて残念ながら現在の私はPCPはバルカン3しか持っておりませんので、過去所有していた銃で推論を書いてみます。
この前提にはこの手前の3記事の理解が必要です。
安易に模倣しないようにご注意ください。

第2世代PCP  BOBCAT MK2をスラグチューンする


ボブキャットはかなり完成したペレットガンです。現在でも第一線で活躍する性能があり、今年から新銃価格が大幅値下げとなったようですので、初心者の方にとてもおすすめのPCPです。

まず5.5mmモデルのスペックを確認してみます。
バレル:スムースツイストバレル
バレル長:500mm
タンク容量:300cc
標準Reg圧(国内):150bar
出力(国内):34ft/lbs (FX 16gr or JSB 18gr?)
弾速:300mps/JSB18gr

こんなところでしょう。
さてではスラグを適切に撃つためにどうすれば良いか、妄想してみます。

まず弾の選定。
タンク容量も鑑みて25gr以上のスラグはエア消費も大きくパワーも必要なので諦めましょう。
一般的なライトスラグの主流は23gr。H&N でしたら21grがあります。
米国のニールセンスラグには17.5gr,20.2grがあり重量的にはこれがおすすめですが、このメーカーのスラグはめちゃくちゃ硬く、口径の選択がシビアすぎるのでパス。
となると、国内流通のある22grのFXハイブリッドでいきましょうか。

外径については、ひとまずボブキャットでFXハイブリッドが撃てることは確認しています。
他メーカーの第2世代PCPの場合は、適切な外径が.216なのか.217なのか.218なのか、それともそれ以外なのかは知りません。
そもそも日本に正規流通するスラグでこれをちゃんと区別して売っているのを見たことがありません(笑)
口径が小さいならまとまらないだけで済みますが、小さいバレルに無理に押し込むと弾詰まりになる可能性がありますからね…
FX以外のチョークドバレルの場合、大きい外径は弾詰まりしそうなので〜.217くらいでしょうかね。

次は弾速の調整。
ボブキャットの5.5mmはJSB18grを300mps程度で撃ち出す設定になっていますが、それでもスラグの23grとなると摩擦抵抗も重量も増えるので弾速が確保できません。多分260mps程度には落ちてしまうと思われます。
(残念ながら過去に試した結果は忘れましたw)

PCPに見識がある方はハンマースプリングを調整して…とお思いかもしれませんが、個人的見解ではこの設定手順は悪手になる可能性が高いと感じています。
どうせ絶対にパワーは足りませんので、スプリングテンションは変えずにReg圧を上げてしまいましょう。
6.35mmのボブキャットが25grペレットで弾速を確保していると考えると、同じReg値で5.5mm23grのスラグを撃てばちょうどよい弾速にできそうです。
(記憶が曖昧ですが170barとかだったような。)

ひとまず170barに設定して、MVを測り280〜310mpsの範囲に収まってなければ、またRegを調整し、この範囲に入るようにします。

この後に初めてスプリングで微調整をします。上記範囲で安定した弾速が見つかれば〆たものです。
※このセッティング方法にはそれなりの理由があるのですが、いつも通り割愛です。

もし、これで調整しても適切な弾速に至らない場合、ストライカーのパワー、もしくはプレナム容量、またはどちらも足りていません。気持ちよく諦めましょう(笑)

以上の設定ができたのならば、ある程度は飛ばせる(まとまる、とは言っていないw)と思います。

ついでにデメリットも書いておきます。
この設定は高いReg圧に300ccのタンク容量の組み合わせです。
確かボブキャットはタンク最大圧が230barだった気がしますので、この設定では170barまでの50bar分しか空気が使えません。高圧下の50barとはいえ、撃てる弾数は20発程度でしょう。
しかも230barからなので、大型ボンベに300bar入れてもらっても230barまでしか使えないってことですからね。
エアの使える範囲が大分減り、使い勝手が悪くなります。


さあ、ここで皆さまに再び質問です。
エアスラグ、撃ちますか??(笑)


それでも、ペレットのワンホールアキュラシーに飽きたわよ、
という方はチャレンジしてもみても良いんじゃないでしょうか。


最後に、
エアライフルはエアソフトガンとは違い、
扱いによっては大変危険な、実銃です。

こうした知識や調整は、我々所持者が安全で正しい運用をするためにあります。

エアライフルが、これからも楽しく自由な趣味であり続けられるよう、正しい知見の習得と安全な取り扱いに努めていきましょう。


ではでは。

毎度ながらのお願いですが、スキ!をたくさん押していただけると、
次の、実は調整なしにエアスラグ撃てんじゃね?この銃。という話をすぐに書くかもしれませんし、書かないかもしれません。
よろしくお願いします♪








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