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農業インターン 1日目

3月12日から1週間。僕は大学生活最後の時間を志和の農家さんの家で農業をして過ごす。このタイミングで農業をやる理由は以下の三つです。

①東京に出る前に東広島だから体験できることをしたかった。
②東広島に何か一つでも多くのものを残したかった。
③農業を通して、自分のこれまでの人生を清算したいと思った。

そしてこのnoteではこれから7日間で体験したこと、学んだことを、備忘録のように毎日簡単に更新していきます。

今日から始まった農業インターン。1日だけお手伝いをしに来たシェアハウスの同居人のかんちゃんと一緒にバスで志和に。

作業も途中の会話も、すべて新鮮なことばかり。かみ砕けていない部分も多く、消化に時間がかるので、撮った写真とメモに書いたものをそのまま載せる形式で更新して行きます。

ちなみに一日目の感想は「農業なめてました。」でした。明日からも頭と体を動かし続けます。

お世話になった人

ジョニー農園(ジョニーさん、あゆみさん)

志和で鶏と野菜を中心に育てる有機農家さん。
とにかくアツくてやさしい。リーゼントヘアがトレードマークだけど、いつもしているわけではない。

やったこと

1.鶏のえさやり①

2.育苗ハウスの温床づくり

3.ひよこの飼育スペースの片づけ


4.鶏のえさやり②
5.夏の育苗ハウスの片づけ


6.鶏のえさやり③
7.鶏のえさを配合する


8.ごみの処分
9.草むしり


10.卵磨き

食べたもの

昼ご飯

うどん、天ぷら、卵かけご飯
うどんには卵の白身が入っていた。白身なのにとても味が濃くて、ぷりぷりの胸肉を食べているような食感。野菜の天ぷらは野菜の甘みがよく出ていて、刻んだエビも入っていた。


硬いわけではないのに一粒一粒の存在感があるお米に、濃い黄色をした卵を落とし、塩を振りかけていただいた。全部おいしい。

夜ごはん

おでん、茶わん蒸し、お刺身
ぷりっとした手羽先と手羽元が入ったおでんのやさしい甘さが体にしみました。茶わん蒸しはジョニー農園さんで開発された茶コッケイの卵で作られていた、味も食感もよくて一瞬で食べてしまった。

メモ帳の中身

80匹のメスに対して一日60個ほどの卵を回収する。(オスは4匹)毎日必ず生ませることもできるけど、それをすると生み疲れて1年持たなくなると思う。生き物を扱う仕事だから、ストレスを減らして循環を考えることが大切。

「止まる時間を意識して野菜を作ってみないか」
ただ共同で仕事を分担するだけではなく、ともに楽しむ、余白の時間をつくることも大切化も知れない。

全部の作業は次のアクションのためにやる。

「時間的な余裕をつくることでチャレンジできるようになる。」

自分が知らないことは、認識できない。

なんでも最初はひたすらにやって、学び続ける。効率化とか言ってられない。

本質をつかむためには、楽なやり方、うまいやり方を習ってもわざと失敗してみる。そこで本質をつかめる。

野菜は一晩温度調節を間違えるだけで全部だめになっちゃう。

語彙を得ることで世界に深みが増す。見え方、想像力がひろがる。
買い物をしたときに買ってくれてありがとうは当たり前に言える。じゃあ売ってもらったときにありがとうを言えるか。今の時代はモノが無限にあるように思うけど、農業をやるとモノの有限性に気が付く。買う売るにほんとは優劣とかない。

財布の中のいくらかを、意図して買い物に使う。自分が誰から、どこで、何を買いたいのかを真剣に考える。

買い物は投票だ。
身体や社会に本当にいいものをみんなが理解して、買えるようになればいいものしか売れないようになる。資本主義は社会をよくする可能性もある。
ではその感覚をどう身に着けるか?結局は教育。
小学生の間に、ポッケの中の100円玉をどう使うか本気で悩んでほしい。
自分はどんな価値に投票する?

美味しさを知るには、想像力と繊細な情報の理解が必要。
味付けが薄いと感じたら、なぜその味付けにしたのかを考える余裕がほしい。

香川県高松市の商店街は楽しいよ。まちがイキイキしてる。
個人商店からは知識をもらえる。コミュニケーション。

農業は「生産」「プロデュース」「経営」の三つが合わさってできている。これを三つとも出来るかというと難しい。農業コンサル、プロデュースがあってもいい。

客ではなくファンをつくる。

小規模農家がなぜ重要か。その一つの理由は10年後100年後を見通した農業をできることにある。そこでの暮らしに、景観に対して責任を持てるか。水と山を見て農業をできるか。

Q.豊かさとは何か?

「教える」ということは相手と自分の違いを理解した上でその人の目線になって伝えること。

死が遠い現在において、それを身近に感じて生きることは、とても素敵なことなんじゃないか。

つくるものと暮らすものは別々でも構わない。ハイブリッドで無理なく生きよう。

一番最初に仕事を投げてくれた人はずっと一番大切にしなくてはいけない。

特定の人だけではなく、全員が一番喜ぶところを純粋に本気で目指す。それが信頼につながる。

価値提供だけがすべてじゃないかも。

与えてもらったものを全部、今すぐ返そうというのは傲慢で失礼なことかもしれない

どう考えても提供できるものがなさそうな時どうする?
①自分にできることを聞いてみる
②しっかり観察する
③その時をただ待つ
→その猶予を得るために必要なのが謙虚さなのかも。

そもそも何もしなくてもいいかもよ。人間関係は損得だけではないよ。
何もなくてもそこにいていい。

肩肘張らなくてもいいよ。大きく見せようとして、わからないことを分かったふりをしたり、できないことをできると言ったりすることのほうが失礼。

ダイナミックな変化だけが成果ではない。

あきらめだって悪いもんじゃない。

自分が提供したいと思うものと、自分に対して相手が求めたいと思っているものは違うかも。

見返りだけがすべてではないよ。ただ一緒にいたい。それを楽しみたいというのもあり。

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