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国民年金(学生)?追納という節税?

■国民年金(学生)
国民年金保険料の追納について考えてみた。


1.国民年金とは

 日本国内に居住している20歳以上60歳未満の人が被保険者(加入者)となり、国民年金を納付しなければいけません。20歳になった方には、日本年金機構から国民年金に加入したことをお知らせが来るそうです。

2.猶予

 20歳時点で学生であれば、申請することで納付が猶予されます。

国民年金保険料の学生納付特例制度
日本国内に住むすべての方は、20歳になった時から国民年金の被保険者となり、保険料の納付が義務づけられていますが、学生には、申請により在学中の保険料の納付が猶予される「学生納付特例制度」が設けられています。

国民年金機構

保険料の追納
学生納付特例の承認を受けた期間は、10年以内であれば保険料をさかのぼって納めること(追納)ができます。将来受け取る年金額を増額するためにも、追納することをお勧めします。
学生納付特例の承認を受けた期間の翌年度から起算して、3年度目以降に保険料を追納する場合には、承認を受けた当時の保険料額に経過期間に応じた加算額が上乗せされます。

国民年金機構

追納時の保険料一覧、例えば、平成26年度の1ヶ月分の追納保険料は210円増額となる。

国民年金機構の情報をもとに表にしています

3.追納タイミング

 社会人になった後で追納するとして、いつがよいでしょうか?
 社会人1年目と最も遅い10年目で考えてみました。
 大学を卒業し社会人になり以下のような所得があることを想定してます。
 1年目所得250万円、10年目所得350万円(収入ではなく所得です)。

 3年分を一度に追納することを想定して考えます。
 3年分だとなかなかの金額ですね....それに対して追納の差額は大した額ではない。

1年目(年金納付なし)
 所得税 2,500,000円x10%-97,500円=152,500円
 住民税 2,500,000円x10%=250,000円
 合計  402,500円

1年目(年金納付あり)
 所得税 1,934,800円x5%=96,740万円
 住民税 1,934,800円x10%=193,480円
 合計  290,220円

10年目(年金納付なし)
 所得税 3,500,000円x20%-427,500円=272,500円
 住民税 3,500,000円x10%=350,000円
 合計  622,500円

10年目(年金納付なし)
 所得税 2,927,480円x10%-97,500円=195,248円
 住民税 2,927,480円x10%=292,748円
 合計  487,996円

ざっくりですが、節税になるようです。

4.誰が追納する?

 追納は本人以外に親が行うこともできます。

本人
 追納が遅れることで追納額が増額するが、所得が上がって行っているのであれば慌てて追納する必要はなく(増額はそれほど大きな金額ではないことと、一度に50万も払えない)。
所得が上がったところで追納する方が節税になる。


 親の所得が高い時は、親が追納することで節税効果が大きい。

※税額の計算は完全ではないです。間違っていたらすいません。
 また、親が追納することは以下の法律によれば条件が合えば問題ないようです。
 世帯主に納付する義務があるってところと贈与税と矛盾する感じするんですがね。

国民年金法
(保険料の納付義務)
第八十八条被保険者は、保険料を納付しなければならない。
2 世帯主は、その世帯に属する被保険者の保険料を連帯して納付する義務を負う。

国民年金法

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