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ショスタコービッチをオーケストラで聴いた

2021年2月23日天皇誕生日。オーケストラの生演奏を久しぶりに聴けた。

演目はショスタコービッチの交響曲第6番と第8番。アマチュアのオーケストラだが、日本のアマオケをなめてはいけない。そしてとても面白いことに、このオーケストラ『NSO』(名古屋ショスタコービッチオーケストラ)はその名の通り、ショスタコービッチの交響曲を制覇することを旗印にしている。とな。正直、狂ってる。

日本なかで、ことに保守的な人の多い(←偏見?)この名古屋で?名古屋飛ばしで有名な名古屋で?(←本当)味噌と言えば赤出しでしょ?バッグと言えばプラダかグッチ?年末と言えば第九でしょ?え?大工?

集客する気ないでしょ。

正直、姪っ子がラッパ吹きでメンバーでなければ、存在を知りませんでした。って、いうほど私、クラッシック知ってるわけではないです。むしろ素人です。中学にブラスバンド経験有りっていうくらいです。聞くのは好きですよ。ショスタコービッチは肌に合う気がするので悪くない。と思ってた程度です。深く知っているわけではないです。スターリンのソ連で作曲活動大変そうだったね。という程度です。今回の演目もおそらくはじめて聴いたかも。

じゃ語るなよ。

と言われましても、素人でも感動したので、ちょっとだけ感想を書きたいのよん。素人ですので簡単ですけど。

交響曲第6番 ロ短調 作品 54  バイオリンの弦のうなりが大変心地よくうっとりしていました。オーケストラはええなぁ、バイオリンがたくさんあると、音のうなりが重なりが、迫力があって、その音に体を預けるとすんごい気持ちいい。金管のアクセントがキラキラ美しく、木管のピッコロのさえずり、ファゴットの優しい丸い音。なんだろう。静かなくだりは懐かしい田舎の空気があります。アメリカの吹奏楽の音楽ってショスタコービッチの影響受けてないだろうか。すごくなんとなく思う。

交響曲第 8 番 ハ短調 作品 65  いままで聴いたことのある交響曲と比べると異質だと感じる。この作品と前の6番は第二次世界大戦中に作曲されたもの、との前情報。戦争の混乱。そうか。無秩序的な感じ。主題はあるようだ。その主題が全体の混乱をまとめてはいるが、その主題は、不安、怖いもの、悲しみ。を感じる。なんかね、小さな声で、「こわいよ」「こわいよ」とか「いやだよ」「いやだよ」って言ってるように聞こえるんです。老若男女の声。なんか身に迫る音。不条理に振り回されている。なんか泣ける。同情とも違う。怒りとも違う。その声、泣ける。。。。戦争の不条理さと辛さで現状のコロナを思いましたが、エゴから生まれる戦争の方がしんどい。
ショスタコービッチはベートーベンやブラームスよりも人間に寄り添っているところが好きなんだ。崇高な音楽よりも。良い意味で。表現者なのだな。

指揮者の方の熱演すばらしく、それに盛り上がり熱を発する団員たち。楽しそう。うらやましい。なんて贅沢な時間。しかも無料でした。申し訳ない。コロナのなか、芸術文化センターのコンサートホールにて。観客は思ったより入っていましたが満席にはほど遠く。座席も交互に座ることを徹底し、コロナ対策良くしてくれていました。団員、スタッフ一同に感謝!すばらしい演奏でした!また来年行きます!音楽ってとてもいいです。もったいないので興味あれば是非コンサートに足を伸ばしてみてください。やっぱりライブはいいよ〜。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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