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221002_現代人は『ぬ』を失っていく

もしかしたら、ひらがなの『ぬ』を失うことでまた日本人が持っていた感性が失われるかもしれない。

時系列的な話としては何年か前の話題になるようですが。最近は近代化と言いますか便利なツールが沢山出てきたことから今まで使っていたものを使わなくなり日本人の感性が著しく失われていると思います。

昔に登場した三種の神器として登場したテレビというものは多くの人に役立った面もあると思いますが、このテレビが日本人が持っていた感性を相当、破壊したと思います。その続きとしてタブレット端末や携帯がありますけど、旅行先に行ってもまず景色や現地の感触などを肉体を通じてじっくり堪能し味わう前に端末でパシャリと納めてそれをSNSにUPするのが主流となりました。画面に収められた貧素な画像を現実世界の風景そのものと思い込んでしまうぐらい五感を退化させてしまっています。

現実世界にある色の識別感覚も徐々に失われ、昔、見えていたものがどんどん見えなくなっています。これは脳の機能など様々な肉体機能が劣化している証になっております。道を歩いているとき、電車乗っているときでも人々は虚ろな眼差しで携帯画面に見入っています。画面越しに存在している仮想空間に意識が埋没しつつありますよね。

自分の時間を仮想空間につぎ込んでいることから、当然、時間とセットで存在している場所というものも失っていっています。先ほど、道を歩いているとき、電車乗っているときでも人々は虚ろな眼差しで携帯画面に見入っていると記載しましたが、その人たちは現実世界における自分たちの居場所、スペースがどんどんなくなっていきます。働くスペースもなくなっていきます。居住するスペースも失っていくでしょう。そして肉体も必要がなくなっていきます。そして、現実世界での全ての居場所がなくなったとき、次の行先は仮想空間内になっていくと思います。そこにしか行く場所がないのです。

街の中を見ると多くの人が端末内のコンテンツや情報に没頭しています。皆がやっているから安心と思うでしょうが、一方で皆がやっているから危険ということもあります。まだ遅くはないと思いますので、【ハッ!】と出来るといいですよね。

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クリスタル・フラーレン

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