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230902_携帯画面に吸い込まれる人間

傍から見ると携帯見ながら歩いている人間は何だか生氣を吸い取られたゾンビのように見えるので現代のテクノロジー世界における一種のゾンビみたいな、スマホゾンビと名付けることが可能な生態系が出来上がっていると思えるところがあります。

スマホを見ながら歩いている人間の特徴は何と言っても首がカックンとスマホ画面がわに垂れ下がっているところですかね。
まるで今にも頭ごとスマホ画面の中に入っていきそうなスタイルです。狭い歩道でも虚ろに携帯画面に見入っていて対向する人がやって来てもお構いなしなスタイルです。
チャリに乗ったスマホゾンビもいますし、車を運転してながらスマホを虚ろな表情で見ているスマホゾンビもいて。

あれだけ首をカックンとしていたら自律神経もおかしくなるであろうし腰痛も出てきますよね。

日本だと明治あたりから現実世界と呼んでいる世界そのものが実在性をなくして行って想像界に入っている様子が見られるのですが、それから数百年という時の経過とともに現代は一層の濃い想像界に人間が入ってしまって、目を開けながら眠りについている酷い催眠にかかった人間で溢れかえるようになりましたが、この想像界の中に入れ子的にさらにインターネットを使った想像界を作った状態になっていて、人々は想像の中のさらに想像にどっぷり入り込んでしまった状態で。

社会もインターネットをほぼ使っている状態ですから社会人と呼ぶ人達も日中は想像界の中に作った想像界にネクタイスーツを着て没頭した状態と言っていいと思います。為替やデリバティブ、ソフトウェアなどの無形資産、・・・色々なものが実在しない想像界のシンボルとして登場していますが、どうやらこれらは想像界の中では実体のあるものとして扱いましょうという合意があるようです。

生身の人間は目を開けたまま眠っている状態ですから、その人間を動かすにはどこからか指令を出す必要がありますが、その指令を出しているのがインターネットであったりパソコン画面、スマホだったりするのですが、冒頭のスマホゾンビというのは主体がスマホになっている状態でスマホに動かされていることにもはや氣が付かなくなっている動くモノ人間となってしまっています。

そのうち手にスマホを持たなくてもいいようにVRゴーグルをコンタクトレンズ化したものを装着して人々は想像界の中の想像界に没頭するようになるのではないでしょうか?そのようなアイテムが出たらもはや今の人が外を出歩くような環境ではなくなっているでしょう。

クリスタル・フラーレン


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