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230811_現代人は現実を見ていない

現代人の大きな特徴は端末、機械依存状態にあるところで。
端末で見ているのは専ら情報でもっと言うと文字を形成する人工的な光で浮かびあがるドットの集合体です。
機械も農業とか工業とか家電とか色々ありますが、メインとなってきているのは大容量の情報を瞬時に扱うような端末ものじゃないですかね。

とここで自分の目の前に起きたことが事実で友人、知人、第三者などが見た事実を聞いたものが噂情報という分け方をしておくと、今の人間が見ているのはほぼ友人、知人、第三者などが見た事実を聞いたものを文字もしくは画像で認識している状態で。
友人、知人、第三者などが見た事実を聞いたものを情報として見た場合は自分にとっては事実ではありません。

とこんな感じで自分にとっての事実、他者にとっての事実を分けてみますと、現代人の特徴は友人、知人、第三者などが見た事実を聞いたものを自分の現実における事実として認定してしまっています。

これは自分の現実が友人、知人、第三者などの現実に乗っ取られていると言えるでしょう。通常、友人、知人、第三者などが見ている現実ってのは自分自身には見えないものですが、インターネット、SNSなどの情報を見てそれを見たことにしてしまっています。
自分自身の現実を見る替わりに友人、知人、第三者などが作り上げた現実を文字なりで見ている状態で。

このような噂情報を事実と簡単に見なしてしまう状態であると自分の現実世界はいとも簡単に乗っ取られるでしょう。そして自分というものが自分ではなくなっていきます。

他人に乗っ取られた自分が作る経済社会も実体がなくなってきていて。まだ辛うじてデスクの前に座っている自分の肉体というものがありますが、その肉体もなくなるのは時間の問題でしょう。
事実と自分の想像の産物の区別がつかなくなっているのですから、いずれ自分の肉体が何であるか、どこにあるのかもわからなくなります。この流れがメタバース内で活動する仮想ボディに結ばれていくハズです。

目の前の雲や天氣の状態を見るより、情報として配信されている天氣予報を見てしまうのです。目の前で展開されている肌感覚より、情報として配信されている数値化された氣温情報をインプットします。自分の今日は調子がいいという体調感覚よりもどこかの機械が弾き出した健康数値を優先させてしまいます。こういうことをしていたら自分オリジナルの感じ方、体調、何もかも他人と統一化、一元化、そして機械化されていきます。

何故、世の中がこのような展開になっていくのか?

それは各自の目の前にせっかく割り当てられた現実というものを自分で見ることを放棄してしまったからです。現実より端末画像を見ることを優先してしまったからです。

クリスタル・フラーレン


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