防災フェス&キャンプ(前編)
10月24日、25日に開催した「防災フェス&キャンプ」について、たいへん遅くなりましたが、レポートいたします。
※このイベントは、江北町からの委託を受けて開催しています。
大規模地震に加え、近年では線状降水帯の発生による豪雨被害、海水温上昇によって引き起こされる大型台風の被害など、毎年何かしらの自然災害が起きています。
災害に備える必要があるのは分かるけれど、どこから手をつけたらいいのかと考えると何だか不安だけが大きくなって、しまいには「考えたくなーい!」となってしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこで、みんなの公園では、普段の生活の中や趣味を楽しむことが防災につながっている、あんな例やこんな例を展示し、実際に見たり聞いたり体験してもらうことで、防災に対する心のハードルが少しでも下がるといいなと思ってイベントを企画しました。
交流棟ウッドデッキでは、武雄市のおもやいボランティアセンター監修による、防災グッズ&防災食の販売が行われました。
災害支援のプロが選んだ「使える」グッズということで、質問をしながら納得のいくお買い物をされた方が多かったようです。
スタッフYも大雨による洪水がもしも起きたらを想定して、段ボール簡易トイレと防水リュックを購入しました。
交流棟内こどものへやでは、在宅避難に備えて「ローリングストック」の展示をコープさが協生活同組合さんの協力によって行いました。
台風10号がやってきた時には、慌てて食料品や生活用品を買いに行った方も多かったと思いますが、いつものストックが「いざ」の時にも役立つということを知る、良い機会になったと思います。
江北町の避難所用の間仕切りと段ボールベッド展示も行い、実際に間仕切りの中に入って体験される方がたくさんいらっしゃいました。
その他、ペットの避難グッズ、非常時持ち出し袋の展示では、どこで購入できるか質問されたり、背負ってみられたりと関心を持っていただけたようで、準備した甲斐がありました。
園路では、軽キャンピングカーや福祉タクシーの展示を行いました。
新型コロナウイルスの影響で、避難所ではなく車中泊を選択する人も増えているそうですよ。
普段、実際に使っている人からのお話を聞きながら、中も見せてもらえたので、想像していたよりも広く、使い勝手も良さそうだと、身近に感じられた方もいらっしゃったようです。
また、いざという時の、体が不自由な方の避難は気がかりです。
福祉資格を持った運転手さんのタクシーがあると知っておくだけでも、少し心が軽くなりますね。
マンホールトイレも展示しました。(写真は前日の準備の様子です。)
当日は風が強かったため、マンホールの上(アスファルト)にはテントが建てられず、芝生の上での展示となりましたが…。
トイレに実際座ってみた方からは、「とてもしっかりしていて、これなら不安なく用が足せるかな?」との感想をいただきました。
トイレを囲うテントも思っていたより大きくて、お子さんと一緒に入っても余裕がある広さでした。
事前にどんなものかを体感しておくことで、実際の災害時の心構えになるのではないかなと思います。
この日、一番盛り上がっていたのは、午前中の消防車、救急車の展示でした。たくさんのちびっこたちがニコニコ笑顔で消防車と記念撮影していましたよ。
災害時に出動して人命を救ってくれる消防車や救急車、消防署員さんは子どもたちのヒーローなんですね。
また、AED講習会も行われ、を初めて操作してみた人からは「ちゃんと教えてくれるよー」と驚きの声が。
ご協力くださった白石消防署のみなさん、ありがとうございました。
この他、バンドの演奏で防災フェスを盛り上げてもらいましたよ。
投げ銭ライブで集まった浄財は、おもやいボランティアセンターさんに寄付いたしました。
楽しみながら、防災について考える。
普段の生活の中に防災を取り入れる。
そんなイベントに感じていただけていたら、うれしいです。
長くなったので、キャンプについては後編で。