私がひとり暮らしを決めた理由

私はこれまで半年ほどしかひとりで暮らしたことがなかった。
そしてようやく28歳にして、ひとりで暮らすことを決めた。

大学も実家から通える距離だったし
入社した会社は全国に拠点があったが、
配属されたのは地元、関西だった。

社会人になって3年目までは、上司や先輩のやり方やルールに添わないと
仕事を進められなかった。
システムを扱っているので、影響度が高い業務ということもあるかもしれないが
私の会社には、とにかく規則やルールがたくさんある。
ある程度の規模の会社はどこもそうだと思うし、
規模の大小に関わらず、ルールはどこにでも存在する。

4年目、5年目と経験を重ねるに連れて、入社時よりも少しだけ自分の裁量が広がった。
でも直接関わる相手が、少しうえの先輩から上司、
部長とスライドされていくだけと気づいた。
相手が顧客になっても同じである。
どれだけ出世しても、フリーランスになっても
働いているかぎり、立場の違うひとと調整して
お互いが納得するところまで落とし込まないといけないし、
決められた規則やルールという枠組みのなかで
どうするかを考えないといけない。

その点、ひとりで暮らすということは
自分でルールをつくることができる。
(もちろん、社会のルールを飛び出さない範囲で。笑)
服の収納場所、食べる量、掃除のタイミング。。
全部自分で決めることができる。
暮らしまでも、仕事のように何かに合わせたり、
調整することがしんどくなってきた。

これが、私がひとりで暮らすことを決めた理由。
暮らしのルールを誰かといっしょに作成するには
自分のなかのルールができてからでも、遅くはないのではと
部屋を整理しながら、ぼんやり思う。

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