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漫画描いてる無職がWAIS-Ⅳを受けてきた件(知能検査の記録)


 今月の頭にWAIS-Ⅳという知能検査を受けてきました。


ざっくり知能検査(WAIS-4)について

・大人用(16-90歳)の知能検査(子供にはWISCという検査がある)
・4つの評価指標「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリ」「処理速度」でIQを測定する。
・検査の内容(問題や回答、手順など)を口外するのはNG。テスト問題のネタバレみたいになり、今後同様に検査を受ける人が正しい結果を得られなくなってしまうので。

 詳細な記事を見つけたので置いとく↓

 

 この記事は掲載可能な範囲での結果と感想……をまとめてツイッター(言い続ける)のスペースで報告会をする台本として使ったメモです。
 なのでスペースを聞いていただくのが一番良いです。すまねえが。


 いつもお世話になっている髙 史緒さん、何川ナンデさんに事前に合いの手をお願いしてお話をさせていただいたのですがま〜〜〜〜じで話しやすくて本当によかった。欲しい補足、欲しいブレーキを見事に提供してくださった。
 改めてお二人に感謝申し上げます……!


 以下にそのメモを記しつつ、この記録を携えて行ったメンクリの通院記も2曲続けてどうぞ↓




①なぜ検査を受けたか


⭐️とにかく生きづらいと思っていた


・あらゆる場所で「何を言ってるかわからない」「考えすぎ」と言われることが本当に多かった。天才とか宇宙人とか。自覚としては完全に「普通」なので、なぜそんなことを言われるのか全くわからず苦しかった。
・スマホ、家の鍵、ペン、一瞬でなくす。
・トラウマのフラッシュバックで作業にならない日が続いていた。悪夢を毎日見ていた



⭐️検査を受ければ「私が普通であること」の証明になると思った


 (客観的に見ればこの時点でなんかおかしいのだが、本気で思っていたので許してください)



②検査を受けるまでに自覚していたこと


⭐️得意不得意


・得意→耳コピ。延々と考え続けること。「この人が求めてそうなもの」を提示すること。
・不得意→要点をまとめて話すこと。集中を持続させること。「わかりやすいあらすじの話」を作ること。片付け。体調管理。気持ちの切り替え。

⭐️その他自覚してたこと


・頭の中がウォーリーを探せ。常に騒がしくて雑然としている。
・それを出そうとすると喉で詰まって出てこない。あー、うー、アレのアレがさ〜。

⭐️自分なりに最近やってたこと


・メンクリにちゃんと通院し、記録をつける
・いろんな人に話を聞いてまわる。(いろんな人がいるので)
・本や記事をいっぱい読む。映画などのレビューを読む。




③検査結果

4つの指標にわけて何件か検査を行う。必要に応じて追加の補助検査もある(必要があったみたいで何件かやりました)


⭐️指標それぞれの数値


全検査IQ:109 平均帯の天井。

言語理解:106 検査で1つだけ評価点が平均以下
知覚推理:109 検査2つ間の数値に大きく開きがある項目がある
ワーキングメモリー:114 検査全て平均以上
処理速度:96 検査2つのうち1つが平均以下



⭐️ざっっっっくりと伝えられる結果報告の抜粋


・日常生活を過ごすうえでの言語理解は十分できている。
・頭の中の机が広い。たくさんものを広げて置いておける。記憶力も高い。
 →ウォーリーを探せの理由か。
・論理的思考も強く、記憶力の高さと併せると独創的なアイデアで戦略を立てたり文章を書いたりするのが得意か。
・木を見て森を想像するのが得意。

・森から重要な木を見つけるのが苦手。=要旨を理解するのが苦手か。あらすじを書くとか。←!!
・デザイン、色、かたちなど平面の視覚情報に強いが、3D的な空間把握はやや苦手。
 →自覚あり。視界の距離感を掴むのが苦手
・目を動かすのが苦手。ダンスとか運動も苦手。目と体のつながりにイレギュラーがあるか。
 →ウォーリーを探せない理由か。
・視覚からの記憶が蓄積されにくいので無くしものが多い。
 →音をたてて落としたものの位置はすぐわかる。
・思考の切り替えが苦手。柔軟性に欠ける。
 →記憶力の高さ、ワーキングメモリの高さ。何度も掘り起こして何度も考えられてしまう。
・ワーキングメモリは高いのに処理速度が低い=みんなで足並み揃えて「いっせーの」が苦手。
 →大きい机を持っているのに体が小さいから時間がかかる的な?



⭐️それを踏まえて気付き(主観含む)


・ざっくり言うと「常識の理解」「共感性」に欠ける。暗黙のルールや重要な要素を「見えてるけどわかってない」かんじ。感度が低い。
 →「普通の起承転結」を作ったつもりでも「奇をてらっている」と評価されてしまう要因がここに。
・「すでにあるもの」を理論で並べるのは得意。自分でメリハリのある起承転結を考えるのは苦手だが、他人のネームの相談は受けられる。
・自分の肉体「うまく扱えてない」という感覚。ボロボロの自動車を運転してるような。
 ↑これ、本当に不安になります。
・「脳内がウォーリーを探せで、話せることが無限にあるのに口は一つしかない」という件についてしばしば他人に「ろうと」という表現をしていたのだが、めちゃ的を得ていたっぽい。心理士さんが褒めてくれた


⭐️改善していけること


・焦らないで落ち着いて、自分のペースで一つずつこなすこと。
・本を読んであらすじを作る習慣をつければ、語彙を増やしながら要旨を理解する訓練になる。
・視覚より聴覚のほうが優れているので、目で読むよりオーディブルとか聴覚情報にして読むのがよい。
・自発的に社会常識に気づけない欠点は他人に教えてもらう。苦手な「感じること」を外部委託して教えてもらうことで得意な「記憶」の扱いにできる。


⭐️思ったこと


・数字がむしろ得意だったことに死ぬほど驚いた。学生のとき苦手科目だったのに。
・記憶力も全然ないと思っていたのだが、過去のトラウマ体験などの五感で得たかんじはかなり鮮明に思い出せるなとも思った。
・歳をとるごとに「怒る」という感覚がなくなっている自覚があったのだが、「もともと他人の気持ちがわからない」+成長で「論理的思考が強くなる」→怒る理由がなくなる というかんじなのかな〜と思った。
・最近「このほうがやりやすいかも」と思ってやってたことがおおよそ正解だったのでほっとした。他人に話を聞く、音読しながら本を読む。
・打ち合わせを口頭でするのが苦手だったのだが、「理解できてるのに言葉で詰まって出せないまま気ばかりが焦る」という自覚がそのまま結果に出ているなと思った。
・思い込みの呪いの凄まじさ。


 マジで、スペースを、聞いてね〜

 合いの手のお二人が語ってくださったことが本当に素晴らしいので……!


 知能検査を完走した感想もおおよそスペースで言及しているので今更書くことがあまりないのですが、


 ほっとした!!!!!!!!!!!!!




 これからも頑張ります。

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