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SHIBUYA GIRL AGAIN

前回のはるちゃんのターンから2か月が経ってしまった。
慌ただしかったのですよ。「『忙しい』なんていうのは言い訳にすぎない」とか言う人もいるけど、だとしても私はどんどん言い訳していく派。

だって本当に自分のことを書く余裕がなかったんだもん。
新しい会社に入社いたしまして(2/1〜)、めちゃめちゃ楽しく過ごしているのですが、実質ひとりでメディアを運営する感じになっていて(語弊のないようにちゃんと補完しておくと、外部にプロデューサーがいたり、ライターさんがいたり、あと社内の取締役が大きな判断ごとの責任者になってくれていたり、あと別部署にインタビュー相手として知り合いの方を紹介してくれる方がいたり、日々感謝しております)、なんか毎日時間が足りない状況というか。

こういうときって、きっとはるちゃんもわかると思うけど、やってもやっても仕事が出てくる。
社会人経験の浅いころだったら、たぶん毎日終電とか、下手したら泊まりで仕事をしていたんじゃないかな(実際に数年前そういう働き方をしてしまっていたので)、というフェーズにいます。

なので、その間にいろいろと書こうと思っていたこともあったのだけど、言語化できずにいるうちに掴みきれないまま、ふわっと空気に還ってしまって、いま逆になにも書くことがないまま、書ける時間を見つけたのでとりあえずペンを手にした、もといPCを開いたところです。

新しい職場は渋谷です。
というか、9割くらい渋谷にオフィスがあるところしか受けませんでした。
前回も言った気がするけど、悲しいかな、女性は年齢で足切りされるケースも少なくないので、そろそろいい加減腰を落ち着かせたいと思い、一生通いたいと思える場所=渋谷に絞ったという感じ。

そう、私は渋谷とともに成長と進化を繰り返してきた女。
これは母から受け継いだ部分もあるから、2代にわたって渋谷を見つめてきたといえます。
厳密にいうと、実は代官山とか自由が丘とかのほうが歴史が長いというか馴染み深いのだけど、渋谷という街がもはや東京という街を象徴するひとつの要素になっていると思うので、つまりいってしまえば代官山も自由が丘も渋谷のうちというか。
そんな暴論でもって、私は渋谷を愛しているわけです。

……なんの話をしているのでしょうか私は。
だいたいテーマを決めずに書き連ねていくと、こういうわけのわからないことをいいだす回になります。

ひとつ新鮮な記憶を呼び起こすと、一昨日久しぶりに会う友だち(同年代)と飲んでいて、その子が年齢について怒りを示していたので、先ほどの「女性は年齢で足切りされる」にもリンクするし、その話でもしようかな。

彼女は、詳細は伏せるけど幼いころの環境などもあって、とにかく見た目に重きを置く人で、努力もあって実際とてもかわいいし綺麗なんだけど、こないだ年齢を聞かれて答えたら「美魔女」だと、さも褒め言葉のように言われたことが逆鱗に触れたようだった。

たしかにこの国はやたら年齢で区分しようとしたがる。
25歳を過ぎたアイドルはBBAだと揶揄され、20代後半からは転職時に必ずといっていいほど結婚願望の有無を質問される。(会社ごとに育休などの制度や待遇の変化などもあると思うので、要するに出産する予定があるかどうかを確認したいのが真意なんだろうけど、そもそもこれだけ少子化が騒がれているんだから、だれでも産みたい人が産める環境を作っておくべきだよね)

うちの会社も、べつに不満というわけではないのだけど、なぜかとかく年齢にこだわりがあるというところだけは合わなくて、私はそれまで仕事でもプライベートでも年齢を重視する環境にいたことがなかったから実年齢を忘れがちなのだけど、今の会社に入社してから、体感100万回は年齢に関する話題を振られている気がする。

まぁだれしもなにかこだわりを持つところってあるものだし、たとえばだれかが年齢を意識することで得た成功体験などがあってこだわるようになったら、それが広まって社内全体的にそういう風土が築かれたということもあるかもしれないし、そもそも年齢で区分するだけで差別するような発言はないから、ずっと不思議に思うだけで、べつに悪しと思っているわけでもないんだけど、入社したてのころ23歳の子の隣の席だったので、社長に「もっと同年代の人と席が近くなるように席替えしたほうがいい?」と聞かれたのは驚いた。

「年代で盛り上がる話題なんてそうそうなくね???」とは正直思った。
(というか、書いて翌日にふと思い当たったのだけど、いわゆる体育会系ゆえに上下関係を気にするムーブを出しているのかもしれない。うちの会社、アクティブな人が多いし、それならかなり納得する……)
まぁ本当に、人それぞれこだわりを持つ場所はあるからね。
私もたぶん、人からしたら「なんで?」と思うようなところにこだわりを持っているかもしれないし。(なお現在はフリーアドレスです)

それで思い出したことがひとつあるので、続けて自分の話をしてしまうけれど、少し前にイベントで会った人に、初対面だというのに出会って5分程度で猛烈な失礼コンボをかまされた。

そのとき男友だちと一緒にいたのだけど、まぁそこで「彼女さん」って呼ばれたのはよくあることだとして、友だちがよせばいいのにわざわざ「付き合ってないです」って訂正したもんだから、「え、本当に?そんなこと言ってずっと一緒にいて、そういうことになったことあるでしょ?」とか、よくある下世話な話が始まり(これが本当にとんでもなく不快で嫌なので、私は毎回付き合っていると言われても否定しない)、しつこく数ラリー続き、挙句、突如「おいくつですか?」

なんで初対面で、しかもきっと今後二度と会わないだろう人に年齢を聞かれるのか謎なのだけど(まぁそれをいったらそんな人に散々友だちとの関係性を不快な“ジョーク”で汚されるのも謎だが)、正直に答えたら「えっ!見えないですね!」とお決まりのやつが始まり、最終的に私も「美魔女ですね」砲をくらったのだ。

さすがに美魔女は初めて言われた言葉だったので、驚きすぎて返す言葉も失ってしまったけれど、その後、友だちには職業を聞いていたのに、女性の私にはなにも聞かないというのもあって、もしかしたらこの人は「初対面の人にどれだけ失礼なことを言えるか選手権」に参加しているのか?と思う夜でした。

Podcastで結構なファンのいる方のようなのだけど(最初はそんな人と知らずグッズを買ってしまったりしたので、帰ってからそのキーホルダーを見るたび、悲しい気持ちと悔しい気持ちと不快な気持ちと諦めの気持ちがないまぜになる)、少なくとも発信をする立場の人ならもう少し想像力をはたらかせてほしい。

これはライターである自分にもブーメランで返ってくることだけど、世の中になにかしらアウトプットするのなら、できるかぎり時代を見据えて、自分の言葉が刃になることはないかどうか、想像力をはたらかせて生きるべきだと思うのだ。

そんな経験をしたばかりだったので、女友だちとの飲みの席での話に戻すと、彼女の怒りには普段以上に共感できる部分があり、ひたすら同調を示したうえで「そういうのがあって、私はこうなりました」と頭の上でふたつ結んだお団子を見せたら、彼女も「私はこうなりました」と複数並んだギラギラのヘアピンとリボンのピアスを見せてくれました。

打倒年齢至上主義。
ようやく「ルッキズム」という言葉も浸透してきたし、もう少ししたら年齢についても言及する有識者が出てくるかな。
私としては、大学時代のアメリカ人の先生が言っていた“Age is just a number.”という言葉が忘れられません。
度々映画でも聞いたことのある言葉だけど、本当に実感と意志を持って使われる言葉なんだなぁと感銘を受けたのだ。

そんな感じで

前回のはるちゃんの今年一年を明るい気持ちで迎えようとしていた日記とは真逆の禍々しい回になりました笑。
色石リングは私もいつか(というか安いのをいくつでも、という方向でもよい)欲しいと思って探しているので、お互い見つけたらシェアしようね。

あとお正月逃しちゃったけど、着物デートしよ〜〜〜!
いっそ着物で過ごしやすいくらいあったかくなってからでもいいよね。

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