日本に眠る森の資源を考える その2
前回森の話を少しだけ書きました。
続きです。
昨年、ウッドショックと言われる木材価格の高騰が起きました。
原因はアメリカの住宅地需要の高まりに対してコロナ禍で流通が滞り、供給が不足したことで、これが外材輸入に頼る日本の木材価格に反映されたということです。
戦後にドカンと植林して使える木材が山ほどあるのに、輸入に頼り、価格もアメリカのお家事情の影響を受ける。
さらに、脱炭素の視点からも、アメリカからの輸送の過程でメチャメチャ二酸化炭素が出る。。
なんか矛盾してますよね。
一方で、じゃあ日本で伐採した木材がなぜ有効に使われる仕組みがそだっていないのか。
それは、木材の価格が安すぎて、林業者が少なすぎるため、宝を山から持ち出せないのです。
じゃあどうすれば良いか。
①付加価値の高い加工商品を作る
②木材の今の流通を変える
すごくざっくり言うとどちらかです。
①に関して、例えば家具や雑貨、内装の備品などを現地で製造し、高価格で販売することで、原木を高く買える可能性があります。
②に関して、材木をより選別して、高く買ってくれるチャネルを開拓します。たとえば、樹齢100年以上の木を選別して、それを扱う高級家具を作っている会社などがあれば、高価格で売れてかつ、直接取り引きをすることで先方もコスト削減のメリットがあるかもしれません。
二つとも、簡単なことではありませんが、企画や営業のスキルのある方が腰を据えて取り組めば何かしらのソリューションが見えてくるのでは、と思います。
あとは、外材の動きをよく見ておくことだと思います。脱炭素の流れの中、海を渡ってやってくる大きな木材がこの先も安いままというのは考えにくいです。
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