ラフ

愚者の棺

発行日:2019/11/04
ジャンル:とうらぶ(にほへし)12冊目
表紙:ホワイトポスト180㎏・クリアPP
   オリジナル型抜きトムソン加工
本文:フルカラー口絵
   星の紙ホワイト
遊び紙:色上質紙中厚口 黒

表紙

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この本のトータルイメージは「棺桶」です。
本を棺桶に見立てて眠る吸血鬼を配置。
窓からカラーの口絵を覗かせるにあたり表紙だけ見た時と表紙をめくった時で印象がガラッと変わるようにしました。
口から垂れた血痕がタイトルに滴ってるのも気に入ってます。
今回初めて厚塗りしたのでいつもと雰囲気違う&色味が少ない&視線が無いので訴求力の低い表紙なだけに冒険でした。
表紙裏には棺桶の内布張りをイメージしたテキスタイルの上に物語にかかわるアイテムを少し散りばめてます。あとベタなんですけど吸血鬼には薔薇だよなってことでくすんだオールドローズを配置しました。

遊び紙

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特にこれという事もないスタンダードな色上質紙の黒です。
後述の小口を見せるためにも極力黒と赤以外の色は使わないようにしました。
後ろ遊び紙と裏表紙の裏の印刷はカラ~黒へグラデーションをかけて遊び紙の黒とカラーが溶けるようにしました。

小口

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棺桶なので四方を黒にしたいと思って疑似小口加工をしました。
疑似なので普通にしてると真っ黒じゃないんですけど(笑)斜めにしたとき結構黒くてガッツポーズ✌
背表紙も6ミリぐらいあるのでタイトルとか入れれたんですけど真っ黒な本にしたくてあえて入れませんでした。

おまけ本

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8Pのおまけ本をイベント頒布分には付けました(11/4の福岡のみ)
紙はタブロに赤茶色のインク一色刷りです。
棺桶型で自分で何やってんだろって感じなんですけど可愛くできたと思います。100部気合いで作って全部掃けてよかった…余ったら割と泣いてた。
まぁ無料だし自己満足だからいいよね。いいよ。
無論原価は割れてる。

内容について

喋れば喋るほど安っぽくなるのでもう黙っときます。
おまけ本にその辺は書いたんですけど、ニュアンスで察して…。
まぁなんだ…あれだ…壮大なイメクラです(私にとっての)

それはさておき、この本がにほへしで出した本の中では一番ページ数が多くて、背幅も一番あるので自分的に達成感はあります。(正確には百合の箱が一番背幅あるんですけどあれは1冊分ではないので)
ネタも大体1年以上前から考えてて、装丁とかもやりたい事が出来たのでとてもよかった。部数も装丁盛ってる都合上単価下げるためにこのジャンルに来てから今までで一番沢山刷ったんですけど、イベントでは早々に履けてくれたのでよかったです。内容に関しては感想とかあんまりもらえないのでよかったかどうかわかんないんですけど、私は楽しく描きましたよ、と。
執筆期間も日数に対しての作画枚数が一番沢山描けたので、私頑張ったなという気持ちはあります。しかもこの本描きながらもう一冊web再録全書き直し作業と、友人の本のカラー表紙と+4枚モノクロ原稿やってたので、ほんといろはの前の私は火事場のクソ力が凄い。
ほんと頑張った。

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