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「硝子の檻の乙女たち」シリーズ

発行日:2019/03/13(前編)
              2019/07/14(後編)
ジャンル:とうらぶ(にほへし)8冊目・10冊目
表紙: 高透明フィルム200μ(PP素材)
表紙(中):コート110kg
本文:コミック紙ホワイト
遊び紙:なし

非売品設定本
表紙&本文:コート110kg
      スミ×浅葱色の二色刷り
封筒:トレーシングペーパー110kg×銀刷り
ポストカード:コート180kg
       スノーエッセンスCoCキラ
       ファーストヴィンテージ・ベージュ

ボックス:ジュエルペーパー220kg・アクアマリン

上半期一番頑張ったといっても過言ではない本。コストも手間も一番かかっている…間に1冊挟んでますが年明けから6月頭までずっとこれの作業やってました。
分冊するなら最後は箱に入れようと思っていたので自分の望む形で発行出来てよかったです。手塩にかけた箱入り娘は二人纏めて納棺したくて。
前編を手に取って下さった方向けに「後編+箱&付属品のセット」と、「前後編+箱&付属品のセット」、「本のみ」の3形態で頒布しました。
私としては全部求めてこの本の一部なのでフルセットでお迎えしてもらえたら嬉しいなぁという所存(箱やら付属品のせいで原価割れトントンじゃい。笑っとけ笑っとけ)

表紙

本編の表紙は前編も後編も同じ仕様で透明フィルムとカラー表紙の二重構造です。百合の下には色んな秘密が隠してあります。アンダーザローズならぬアンダーザリリー
硝子の檻のイメージでフィルム表紙を選びました。
ぶっちゃけ分冊することになると思わなかったので分冊で箱入れするならそれぞれの本は普通に刷って透明の箱に収めてもよかったかなぁとも今なら思う。
あと表紙が先に上がっていたのでもう仕方ないんだけど前編にはほとんど百合の花も硝子の檻も出てこない…orz

本文

特に何ということはない普通の白いコミック紙です。
本文のページ数も前編と後編でまったく一緒。中綴じできる限界のページ数なのでなんかパンパンに膨らんでます。
透明フィルム表紙の仕様上中綴じのみ&ページ数の上限があったので1冊では到底纏められないと思い分冊しました。
それでもぎちぎちまで詰め込みましたが…今までネームを全部書いてから作画に入るということをしてこなかったのでこの本からネームでページ数内に収めるということを学びましたw

箱について

後編の表紙と箱は横に繋がります。
箱の厚みは12ミリあります。今までで出した本で一番厚い‼‼‼‼‼‼‼これ結構テンション上がった。
箱の特殊紙がどちゃくそ奇麗なのでいろんな角度から見てやってください!ブル~ピンクに変更するメタリック紙最高大好き!オーロラ姫のドレスみたいなんじゃ~‼‼‼‼
ぴかぴかすぎて撮影するときに顔面映らないように気を付けました(笑)
しかもこの箱PP貼ってあるんですよ~豪華~!!印刷は勿論白押さえアリです。色んな所がきらきらするので傾けたりして見て下さい。硝子と螺鈿のイメージです。

私的に一番フェチ拗らせたのがここ。箱の天地に英文が入ってるんですけど、箱ののりしろにも英文が入っています。箱の状態では見ることはできず、解体したときだけ読める仕様です、が、解体した箱はもう元のように組み立てることはできないんだよ~という。
表にはポジティブな言葉を中ののりしろには若干モヤっとする本音が入っています(何を書いたかは設定本に記載しました)

封筒とポストカード

トレペの封筒に銀刷~!!消印はこの夏。
ポストカードを収めるとうっすら透けて琥珀糖みたいでめっちゃ綺麗。ポストカードがキラキラ粒子の紙なので若干キラキラも透けてパーフェクツです。
これも硝子の檻のイメージです。内2枚は表紙のイラスト、3枚目は10年後の夏の二人に続く写真をイメージしました。
一番新しいはずなのに古ぼけた印象の紙に刷ったのは、時間が止まった女学生の二人と、これから時を重ねていく未来の二人の対比からです。

内容について

百合は期間限定だから美しいを持論として生きてます。
清く正しい百合は18歳までに心中しなければいけない。
ちなみにこの本の二人はビアンではありません。女の子特有の理解者であり自分と一番仲のいい子を独占したいという感情を拗らせて恋と勘違いしてしまった、思春期にありがちな病気の一つです。が、大人になると自然に治癒するこの病気は身勝手で醜くて最も尊い病気だと思っています。奇麗で汚い。
期間限定の恋。

この本では徹底して本人たちが見えている奇麗な物だけ描こうと思って描いたので男性は一切出てこないし、私服も出しませんでした。
思春期オトメフィルターを通して見える都合のいいものしか描きませんでした。
えっちシーンも「した」ことに意味があるので描写は絶対海苔使わずに済む描写にとどめようと思いました(笑)
他のキャラも宗三以外出していないし、モブ子はたくさん描いたけど誰一人他のキャラクターの女体化を連想させる見た目にしていないのはそういう理由です。
髪型全員違うんやで…ぜぇはぁ。

それと、これは私の性癖なんですけど、その世代で結ばれなかった恋が次世代で実を結ぶのが

すんっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっごい好きなんですわ

ネタバレすると設定本のおまけ漫画では10年後の二人の話を描いたんですが、お互い子どもがいてどっちも男の子で、見た目は二人に瓜二つ。
二人は対面したところで終わっているので特にそれっぽい描写もないですが
にょたゆりといいつつBLでオトすのかよってアレなので完全に蛇足の蛇足なんですけど。けど、あの二人はいずれくっつく。筆者の私がそのつもりで描いてるからそういう事です。良いね?

設定本には制服のデザインや本文中にちりばめた小ネタや伏線のネタばらしを全部しました。マジ詰め込みすぎで我ながら笑った。
一個だけ描かなかったというか、おまけ漫画で締めの漫画だったのでネタばらしをする場所がなかったものをここで。

この10年後長谷部の藤のピアスは放課後デートの時に見ていたピアスです。ほしいものを自分の意思で手に入れることを覚えた彼女は後日自分で買ったんだと思います。
高校生が露天で見かけたチープなピアスなので、この年齢でもつけれるようにもしかしたら良い素材を使って同じデザインで作り直したのかもしれません。

にょたゆりについて

先天性にょたゆりは上記のように期間限定を推しますが、後天性の場合はその限りではないしあほえろはぴはぴずっこんばっこん大騒ぎでもいいと思ってます。
この本描くきっかけも「おっぱい描きたいな…」だったのに脚本との解釈違いでおっぱいほとんど描けませんでした。
表紙も脱がせたけど絶対パンツも乳首も見せねぇぞ…という気持ちで描いたのでこの仕上がりです。
またそのうちおっぱいが描きたくなったら後天性ノマとかにょたゆりとかでやりたい放題するかもしれませんがそこは目をつぶってほしい。
おっぱいと可愛いものがすきなんだ。
きっかけはおっぱいだったのに予想外に硬派なものを描いてしまって私が一番びっくりしています(知らん)

おまけ

私の百合感に多大な影響を与えたものたち↓


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