日常生活の中にある極意

身体感覚が良くなってくると
日常生活の中でもいろんなシーンで
「極意」に氣付くことがたまにあります。

普段、何氣なく無意識のうちに
行っている動作なので注意深く観察しないと
分からないと思います。

私自身の経験をお話すると…

最初のきっかけは尊敬する武道の先生から
教えてもらいました。

松村君…

一番速いパンチの打ち方（出し方）知ってる？

と質問されました。

全然わからないので…

〝 わかりません 〟とお答えした途端に
先生の右手の人差し指が突然、目の前に
現れました。

予備動作が無く、いきなり目の前に
右手の人差し指が現れてビックリした私に
ニコニコ笑いながら…

〝 部屋の電氣のスイッチを押す動作だよ！ 〟

と教えて頂きました。

皆さんも是非、やってみて頂きたいのですが…

電氣のスイッチを着けたり消したりする
誰でも簡単にできる動作です。

この動作をするときのからだの動きに
注目して欲しいのです。

右手でも左手でもいいので手首と指先だけで
電氣のスイッチを着けたり消したりしようと
したら、ぎこちなくて動き辛くないですか？

今度は肘の関節、手首と指先を使って
電氣のスイッチを着けたり消したりして
みてください。

やっぱり、ぎこちなくて動き辛いし
滑らかには動いていないと思います。

改めてお尋ねしますが…

普段、電氣のスイッチの前に立つ距離感は
指の長さや腕の長さをメジャーや定規で
測ってから決めましたでしょうか？

多分、こんなことしてから電氣のスイッチを
着けたり消したりする人は居ないと思います。

人間のからだは凄くて無意識のうちに
電氣のスイッチを押す場所を決定しています。

また、全身を連動させながら電氣のスイッチを
着けたり消したりしているのです。

一度、じっくりと全身の動きを感じながら
日常で当たり前にやっている電氣のスイッチを
着けたり消したりしてみてください。

意外にも素速い動きの流れに氣付くと
思います。

今度は一瞬で電氣のスイッチを着けたり
消したりしようとしてみてください。

その動きが一番速いパンチの打ち方（出し方）になります。

拳や腕を速く動かそうと意識すると
末端部ばかりが動いてしまい
いわゆる「小手先」の動作に
なりやすいのです。

私たちが普段、当たり前にしている電氣の
スイッチを着けたり消したりする動作は
全身を連動させて動いているのです。

パンチを打つ（出す）ときは
この動作をすると速くなります。

まさか、電氣のスイッチを着けたり消したり
する動きが速いパンチを打つ（出す）コツに
なるとは思わないですよね！

人間が無意識のうちに行っている動作の中に
たくさんの「極意」が潜んでいます。

私はこのような発見をしたときは
子供のように感動して大喜びします（笑）

もう一つオススメしたい動作があります。
それはお風呂場でするある動作です。