チョコレートミントのコンプレックス・ハーモニー
パッケージのデザインから届く光の信号は序曲だった
早る気持ちで蓋を捲り 五感がたちまち不協和に支配される
ブルーグリーンと濃ブラウンの一粒の狂いもない均衡
鼻先を刺激する清涼感
挿し入れたスプーンの金属を伝播する氷点下の値とラクトアイスの感触
毒々しささえ感じられるドットのパターンへの思い
これは難解な現代詩集を開いたときのそれだ
一つ一つの要素に分解したなら 記憶から拾い集めることは不可能ではない
見たことがあるもの 知っているもの
「ずるい」とさえ思わされる その組み合わせを完成させた者への羨望
私は知らないのに
わたしはその術を知らない
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