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冬に溶ける


2024/03/30

白いダウンを着込み、手袋をはめて自転車に跨る。すこし薄暗く太陽が顔を覗かせたくらいの街はまだ眠ってるみたいで、冬の朝とはまさにこうと言わしめる日々を走り抜けてきた。

そんな時間が少しずつ溶けていく。同じ時間に家を出たはずなのに、視界がキラキラとして、日焼け止めでも塗らないとシミができちゃうなあなんてぼんやりと考え始めるようになってきた。

冬を乗り越えて春がすぐそばまでやってきているんだと、夜のスタバの紙カップやシーズナルグッズが教えてくれた。

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