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見ている部分が違っても

こんばんは、moikoです。

今日近所の紅茶が豊富なカフェに久しぶりに立ち寄りました。

すると、真向かいの席に何やらアフターヌーンティを楽しんでいるおひとりの方がいて、机の上には三段の「あれ」(皿が載ったあのトレー何て名前なんでしょうか)に大きなケーキやらスコーンやらがのっていて、そのそばにはガラスの筒に入った茶葉がずらり。おしゃれな人だったし、もしや雑誌の取材とかなのかしら…とか思って見ていました。

気になったので、サーブしてくれた店長さんに聞いてみると、2時間飲み放題のアフターヌーンティセットで、メニューの紅茶、コーヒー、どれでも飲み放題なのだそう。ティー教室もやっていて、生徒さん向けに飲み比べる機会を設けようと始めたのだとか。すごく豊富な種類の茶葉が、しかもお高い種類のコーヒーまで飲み放題だなんて、びっくり!しかも、アフターヌーンティセットって基本お値段高めなのに、価格も抑えめ。更にびっくり!予約制らしいので、今度予約しよう~とか考えていたら、

隣のマダム風な2人組の方も、三段の「あれ」が目に入って気になっている様子。「何かしら」という会話が聞こえてきたので、ちょっとおせっかいかなと思ったけど、さっき店長さんが置いていってくれたメニューを見せて、教えてあげました。これは、海外1人旅で身についた見知らぬ人にすぐ気軽に話しかけてしまう私の癖。

マダムA「2時間制って、2時間経ったらとっとと出てけってことなのかしらねぇ」
マダムB「あんなに紅茶ガバガバ飲めないわ、私」
マダムA「お腹タプタプになるわよね」
マダムA「あの人、一人で頼んでるわよ~信じられない」

いや、その会話の方が信じられないよ、私しゃ。どうかご本人に聞こえていませんように…。優雅なティータイムを楽しみに来ているんですよ、奥さん。それに、全種類は飲めないと思いますよ。ホテルのアフターヌーンティでも時間制のところ多いですよ、と言いたかった。

私がメニューを見て注目したのは、3段のおいしそうなスイーツと、ワクワクするような豊富な茶葉。でも、マダム達が注目したのは2時間制。きっと居酒屋2時間制と同じ感じに思えたんだろうな。同じメニューを見てるのに、注目しているところが全然違うんですね。

これって、他のこともきっとそうなんでしょうね。自分には当たり前のように思える物事でも、他人が注目しているポイントは違うもの。つい忘れてしまいがちです。

こちらのお店は、2時間過ぎたからって追い出すようなお店ではなくて、「心ゆくまでごゆっくり」という感じのお店なので、時間制は一応書いてあるだけなんだと思います。アフターヌーンティを楽しんでいた方は、マダム達が去ってもゆっくりしていて、良い感じだな~と思いました。

そうこうしてたら、ちょっと離れた席のおじいちゃんが帰ろうと立ち上がった瞬間にぎっくり腰になっちゃったみたいで動けず、店長さんと中々のやりとりになっていて大変そうでした。こちらは、ごゆっくり、というわけにはいかないなぁとハラハラして見ていましたが、結局治ったようでした。良かった。

立ち去る時、返却場所がいっぱいで置く所がなく、お店の方はそのおじいちゃんのタクシーを呼ぶ電話をかけていたりして忙しそうだったので、私はどうしようかと思ってちょっと様子を見ていたら、隣の席の常連さんらしき方が気がついてくれて、「私が言っておくからそのままで大丈夫よ」と声をかけてくださいました。嬉しかったです。

見ている部分がみんな違ったとしても、私は良いことに注目したいな、と思ったカフェでの1時間でした。

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