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白干し梅の土用干し/梅干しの歴史

我が家の梅干しは、赤紫蘇を使わずに梅だけで作る昔ながらの白干し梅です。

このほうが梅本来の味がしておいしい。紫蘇の風味がほしければ、梅肉にして、赤紫蘇を一緒に包丁でたたけばよい。

梅が日本に伝来したのは3世紀の末頃とされ、貴族のあいだでその花が愛でられ次第に庶民へと広がっていきました。天平年間の西暦700年代中頃の、奈良大仏鋳造の際には、鍍金のために大量の梅酢が用いられたとする文献が残されています。

戦国時代にはいると、梅酢は刀傷の治療薬として重宝され、また梅干しは、戦場における携行食として欠かせないものとなりました。

とまあ、梅干しの歴史に関するうんちくを少し述べたところで、現在、梅干しはどのような使い道があるか、その可能性について考えてみたいと思います。

  1. 寿司酢としての利用
    我が家では、梅干しをご飯に混ぜ込んで寿司酢かわりに使用しています。塩分はすでにあるので、あとはお砂糖を加えるだけで、おいしい梅酢になります。

  2. 調味料としての利用
    お刺身などの新鮮な魚介類の調味料としても、梅干しは活躍します。種を取り除いて、赤紫蘇や茗荷などを好みで加えて、まな板のうえで細かく包丁でたたく、そのままご飯のおともにしても美味しいです。

  3. 夏場の塩分とクエン酸補給に
    梅干しには塩分とクエン酸が含まれているので、夏バテ予防に最適。炭酸水に溶いて飲んでも美味しいです。

  4. 梅昆布茶にする
    つぶした梅干しと塩昆布を湯呑に沈め、熱いお湯を注ぐと、おいしい梅昆布茶になります。

  5. 梅パスタ
    梅干しとスパゲッティとの相性も抜群です。フライパンにオリーブオイルをひいて、ニンニクのみじん切りを炒め、梅干し、魚介などをあわせて、ソースをつくり、茹でた麺にからめます。



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