薬に頼らないアトピー改善法

▶︎アトピーって??


アトピー性皮膚炎は皮膚の内部で起こる"炎症"です。
原因となるアレルゲンは人によって違います。

◉腸内環境の悪化
◉栄養素不足
◉乾燥による外的刺激
◉代謝低下
◉免疫機能低下

などなど、、、それぞれ違うため、誰かの「これで治った」という知識は自分の子供に対応しないことも多々。なので個々で最適なアプローチ方法は異なります。

SNSやネットでアトピーの治し方を調べると「添加物が良くない」「農薬がダメ」「これ食べればOK」なんて文が多くありませんか?

アトピーはそんな単純なことではありません。

身体で炎症が起きていますから、無添加生活をしたところでその炎症を元から治さないと意味がありませんよね??
じゃあ、その炎症を治すためにやるべきことは何なのか。それは簡単にまとめると3つあります。

そして、実はアトピー(炎症が起こりやすい体質)は簡単な疾患ではありません。重篤な病気に繋がりやすいのも特徴ですし、大人で発症するパターンも近年増えているため、最後にお話します。


①腸内細菌叢バランスを整える

腸内細菌叢のバランスが低下すると、炎症物質を発生させる菌が増加してしまいます。それにより免疫反応は活性化しますが、活性化しすぎることで自分の細胞も傷つけてしまいます。

腸内細菌の多様・バランスを保つことが大切なので、「この食品を食べればOK」なんてものではないんです。そのため麹調味料を使えば良くなるというものでもありません。麹調味料は対策の一つに過ぎないんです。

②エネルギー代謝機能を正常にする

私たちの身体は食べた物からエネルギーを作り出して、身体や脳を働かせています。主にエネルギーとなるのは炭水化物・たんぱく質・脂質ですがこのバランスが悪すぎるのが現代人の特徴です。

その原因として
"加工食品"
"高脂質食"
"高タンパク食"
"糖質制限"

などが挙げられます。


③油の質を考える

私が最も気にしているのがこの油です。
「サラダ油やキャノーラ油を控えればいい」というものではありません。現代人は圧倒的なオメガ6過剰になっていることが原因の一つです。
オメガ3(魚油や亜麻仁油など)とオメガ6のバランスが重要です。
<オメガ6:オメガ3 = 2:1>
これが理想的なバランスですが、現代は人によっては10:1〜20:1とも言われています。
私からしてみれば「身体に良い」と言われる米油も摂りたくない油の一つです。

そして酸化した油は炎症を悪化させるため、加工品や市販のお惣菜や安い外食(ファストフード)は極力避けたいところです。


▶︎アトピーが招く病気

アトピーは炎症です。
火傷や虫刺されのような一時的な炎症ではなく、小さな火が身体の中でくすぶりつづけている、ボヤのような炎症です。
慢性炎症といい、それが皮膚内部で起きているから皮膚疾患として症状が出ていますが、、、もしこれが別の臓器に炎症が広がったらどうなると思いますか?

例えば心臓なら心不全、腎臓なら腎臓病。後は炎症と動脈硬化は深く関係しています。動脈が硬くなり詰まった血管が破裂して脳にまで障害をもたらす可能性も多いのです。

▶︎ステロイド薬

ステロイド薬は炎症を抑えて痒みを減少させて皮膚のバリアを保護してくれます。しかし根本的な治療ではありません。ステロイドは体内で分泌されるホルモンを外部から湿布しているのです。

そのため長期的にステロイド薬に頼ることは、体内でのホルモン合成能力が低下します。

それにより
"エネルギー産生能力の低下"
"生殖ホルモンを抑制"(不妊や不育)
"ストレス耐性の低下"

などが長期服用のデメリットとして挙げられます。

ただしステロイド薬も悪ではありません。
「肌がボロボロで眠れない」
「食物アレルギーが多い」
「血が出るほど掻きむしる」

こんな時は短期的な使用も効果的です。

大事なのは"短期の使用"です。
なぜなら薬は身体にとって有害物質の一つです。
飲み薬などは長期服用により蓄積されていきますので、大人になってからのアトピー改善はお金と時間と労力を必要とします。

実際に大人になっていきなり脱ステロイドをしようと思うと、ほとんどの人が地獄を見ます。やはり幼少期に治しておくことが子供にとっても良いことなんです(^^)

▶︎最後に

アトピーは見た目だけではなく、重篤な病気にもつながりやすいとお伝えしましたが、いきなり「心臓病」「脳卒中」と言われてもピンときませんよね??

なので短期的なリスクとして挙げられるのは"シミ"や"シワ"。後はニキビができやすい身体になります。

そしてアトピーによるホルモン分泌の乱れにより、良質な睡眠が摂れなくなります。睡眠時には子供の成長に大きく関わるホルモンが分泌されるため、、、
"低身長"
"肥満"
"学習能力低下"
"運動能力低下"
"イライラ・癇癪持ち"

こういった日常生活を送る上での悩みも多くなります。
もちろん全員が全員ではありません。事実私の主人は酷いアトピーでしたが太ったことは人生で一度もありませんし身長も高いです。

というように、、、人によって慢性炎症が起こる場所が違えば、ホルモンがどの部分に優先的に作用するのかも違います。

「じゃあ、一体私は何をすればいいのか」
「腸内バランスを良くするって何を食べさせればいいのか」
「何をしたら改善するのか」
「代謝改善ってどうすれば?」

こんな悩みが残ると思いますが、、、
一人ひとりアトピーの症状が違えば生活習慣も違います。
そのため最初にもお伝えしましたが、、、「これして下さい」「これすれば治ります」と書けないんです。

ただ共通して言えることは上記でお伝えした3つ。

①腸内細菌叢バランスを整える
②エネルギー代謝機能を正常にする
③油の質を考える

これにプラスして、、、
④そもそも炎症を起こさせないようにする
⑤皮膚を保護する・痒みを抑える(時には薬の利用も)


これは炎症に限らず、あらゆる病気の予防策にもなります。
アトピーはアプローチ方法が大切なので、あまり「これダメ」「あれがイイ」という端的な情報は鵜呑みにせず、自分の子供に合わせたアプローチが大切です。


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