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つながる

NHKのEテレで放送されているアニメ「不滅のあなたへ」がとても面白い。

何者かによって“球”がこの地上に投げ入れられた。その球体は、情報を収集するために機能し、姿をあらゆるものに変化させられる。死さえも超越するその謎の存在はある日、少年と出会い、そして別れる。光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、哀しみ……刺激に満ちたこの世界を彷徨う永遠の旅が始まった。これは自分を獲得していく物語。


不死身の少年、フシは、食べたものや見たものを作り出すことができる。出会った仲間が亡くなってしまうと、その人に変身できる。

凶悪殺人犯たちを囚人として集めた島に辿り着いたフシ。囚人たちは望みをかなえるために、闘技場で殺しあっている。最後まで生き残った者が島を出られるとか。離れ離れになった仲間を救いたいフシは、闘技場で戦い続ける。でもフシは命を奪わない、気絶させるだけ。

戦いの最中、ふと、

「他に変身できるものは?もっとましなものを手に入れておくべきだった。
怖くて、強いものを。そうでなければ意味がない。」

と、つぶやくフシ。

フシが変身できるのは、オオカミ、モグラ、小さなカニ、出会い心を通わせ、悲しくもお別れしてしまった小さな少女マーチや、親友グーグー。

「意味ってなんだ?役に立たないということか?」

「人の生き死にに意味を求めるなんて間違ってる。」

若くて強い少女、パロナの言葉が蘇る。

このシーンがとても好きなのです。
つい、意味を求めてしまうから。

スーパーで一緒に働いてる大好きなおばちゃんは、寿司屋でも掛け持ちで働いていて、「いつも怒られてばっかりなのよ〜。」と、寿司屋での話を聞かせてくれる。

おばちゃんに厳しい寿司屋の上司は、1人で寿司に天ぷらにフライにと3役こなしてしまう、ハイパー仕事が早いやり手なんだとか。
話を聞いていて、あっ、昔のわたしだと思った。
1人プレーが得意で、まわりをおしのけて自分がやります!とアピールするイタイ人。

無理してがんばらない、一緒に働く仲間を信頼してお願いする。
仲間ができないことは、自分が補う。
一人一人が役割を持つ。
そうしてまわしていくのがみんなのやりがいにつながる。
それを教えてくれたのが、おばちゃんだ。
一緒に働き始めて4年になるけど、いまだに会話をしていて「???」理解できないことがある。
優しさの、愛のレベルが高すぎて、未熟なわたしにはわからないのだ。
しばらくしてから、今回のように「不滅のあなたへ」の中で答え合わせができたりする。

たまにこんなことがあるから、おもしろい。

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