見出し画像

39歳からのスケート記録 #06 資格と目標

これは40手前から、自分らしい人生を探しにいった男の備忘録。
前回は、マイシューズに悪戦苦闘しながらも、周りのいろんな方の声掛けで前向きに練習を重ね、目標設定をしないとなと思い始めたところまで。

バッジテスト

書道や柔道の段のように、フィギュアスケートにも「バッジテスト」という資格のようなものがあるのを聞いたのは、ちょうどこの頃だった。
スポーツ全般それなりに詳しいつもりだったけれど、聞いたことがない。。確かに調べてみると、下のブログにかなり詳しめに書いてあり、理解するのに非常に役に立ったし、ありがたかった。

ここで、はじめて「トリプルアクセル」などジャンプの種類の記載があって、俄かに興奮してしまった。
なるほど、1級の1回転ジャンプから始まって、6,7,8級の3回転ジャンプまで全てお題が難易度順に設定されていると。
普段、テレビに出てくるフィギュアの選手たちの上達の過程にはこういう仕組みがあったのか!というのと、スケートリンクにいる若い選手たちがみんな必死に取り組んでいるのは、この課題だったのか!というのが分かって、ものすごく納得したし、今になって知ったことが恥ずかしくなった。

石の上にも三年

ところでこの「石の上にも三年」という言葉。
最近はちょっと流行ではない、就職もすぐに会社に見切りをつけて転職するというようなニュースもよく聞く。けれども嫌いではないほうだ。

新卒で配属された会社の職場は、それまでの周りにいた人たちとは全然違う世界の人ばかりで、しんどい思いばかりだったけれど、

--とりあえず3年やってみよう。修行だと思って。それが結局近道になる。

そう思って、なんとかやってきた。思うようにいかなかった3年間だったら、もう一度おなじ心構えで、もう3年。また…。
そんなに明確に心に決めていたとか、自分に誓っていた、というようなわけではなかったし、ただ単に踏ん切りがつかなかっただけとも言えるけれど。
今回もとりあえず3年後どうなっていたいか。

ちょうどそのころ一人のスケーターのニュースが話題になった。
高橋大輔 選手の引退報道だった。

自分より2学年若いのだけれども、歳の近い高橋選手がまだ現役だったことを知って、そしてその一度現役を退いてからまたアイスダンスで一流にまでなるその情熱に尊敬の念を持った。

上手くなっていく速度は自分次第なのだけど、上達速度の目安などを気にせずに、目標を持っていいかなと思うようになった。

-- 3年後に1回でも良いから、ダブルアクセルを飛んでみたい。

人には笑われると思うけれども、ダメだったらもう3年やってみるか、
違う目標を立ててもいい。そんな気持ちで3年後の目標をまず決めた。

-- 2026年の5月にはどうなっているか。
誰にも侵害されることのない、まるで秘密基地のような
頭の中の屋根裏部屋が出来たような感覚だった。

練習時間の確保が…

これでも一応、会社勤めの社会人。しかも、昨今の社会情勢のあおりを受けて、春から関係会社に異動になった身である。そして土日は3人の子どもたちの相手をしたい。練習時間をどう確保するか問題がある。

2023年の2月以降、異動前は会社の有給を駆使して、平日に教室に行かせてもらうことでなんとかやってきた。
けれども異動もあって、4月以降はそんなに自由に行動できない。
まだ目標は明確ではなかったけれど、それが分かっていたので、3月までは5時間でも6時間でも、リンクに行けた日は滑っていた。少しでも練習時間の貯金を作っておきたくて。

いざ4月になってみると、やっぱりなかなか休みが取れない。リンクに行く機会がどんどん貴重になっていき、更に上に書いたような目標を立てた頃、地元のリンクが夏季休業になってしまった。次に開くのは10月。さて、どうしたものか。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?