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中小企業診断士になろう vol.2 一次試験の特徴

一次試験合格(ひと安心)

2023年9月5日は一次試験の合格発表日でした。

前回の投稿から、時間が空いてしまいましたが、それも「まかり間違っても落ちてるなんてことはないよな…」と気にしていたので、ペンが進まなかった、というのは言い訳です。。

とはいえ、やっと一次試験に合格。
二次試験に駒を進めることが出来ました。
自宅にも郵送で二次試験の案内が送られますが、中小企業診断士のHPでも公開されています。HPに各会場ごとに合格者の受験番号が掲載されています。

このHPでの発表の方が郵送より早いので、HPで確認する方が多いと思いますが、私はこの自分の番号を探す時間のドキドキ感がなんとも苦手です。

今年も18歳から83歳までの、本当に幅広い年代の受験されたようです。20歳未満の方も、70歳以上の方も、それぞれ150名近く受験して20名に満たない程度の方々が合格されているんですが、尊敬の念しかありません。

今回は、この一次試験の全般的な特徴を書いていこうかなと思います。

一次試験の特徴①科目数の多さ、暗記の多さ

ご存知の方もおられるでしょうが、中小企業診断士の一次試験は7科目もあります。それぞれ60点以上で科目合格、総得点でも60%(420点)以上で、かつ1科目でも40点未満でなければ合格です。

  • 経済学・経済政策

  • 財務会計

  • 企業経営理論

  • 運営管理

  • 経営法務

  • 経営情報システム

  • 中小企業経営・中小企業政策

メーカーでエンジニアをやっている身としては、事前に知っていた知識はせいぜい、「運営管理」の生産に関する知識くらいなもので、ほぼ初見という内容でした。

そして、なんと言っても、それぞれ暗記する内容が多い。

特に、「経営法務」、「経営情報システム」、「中小企業経営・中小企業政策」は、覚えているか否かの勝負が9割以上のところがあります。1科目ずつでいえば、「まぁそれなりかな」と思えるかもしれないですが、それがいくつも束になってあるとそう簡単にはいかないな、というものです。

20代の頃、同じくキャリアに不安を抱えていた私は、工場の管理職の方々に対して、会社が「第1種衛生管理者」の資格を強制的に取らせているという事に気づき、「もしかしたら何かに使えるかも」という軽いノリで、「第1種衛生管理者」の資格を取りました。これもかなりの暗記の量が求められましたが、中小企業診断士の方が大分多いなと感じました。

一次試験の特徴②科目合格

科目合格をすると、合格した翌年と翌々年の試験では、「科目免除」を選択することが出来ます。つまり、去年もしくは一昨年に合格した科目は受けなくて良いという事です。

これで、「受けなくて良い」というのは文字通りで、科目合格しても、もう一度受験する事も可能です。一発でクリアしない限りは、苦手で得点に伸び悩む科目が残るわけですから、高得点が期待できる科目を科目免除すると、苦手科目だけで総得点60%以上を取らなくてはならず、「科目免除」をする方がハードルが上がると考えられるケースもあるからです。

ちなみに、私は3年目の一次試験でようやくクリアしました。

毎回この「科目免除」には助けられていました。初年度に3科目、次年度に2科目、そして今年度に2科目合格したという感じです。ですが、苦手1科目だけ残った、なんてケースでは、一番自信のある科目と残った苦手科目で勝負する方が賢明と言えると思います。

このシステムは、大学の共通一次(昔のセンター試験)でも採用してほしいなと思いました。大学受験で浪人を経験していますが、これだけでも精神衛生上かなり救われる受験生がいるのではと思います。

教材と取り掛かり方

中小企業診断士の講座はTACやLECのものなど、色々ある中でそれぞれニーズにあったものを選択すればいいと思います。

私が選択したのは診断士ゼミナールさんのものでした。なにより、安い。始めてしまえば、もうあとは自分の努力次第と思っていたので、こだわりが無かったとも言えます。

実際、診断士ゼミナールさんにして良かったか、というと、まだ二次試験をクリアしていない身であるものの、「そこそこ」かなと思います。もっと良い選択肢もあったのかもしれない、という意味です。そこは結果論に近いので。ただ、疑問を日常的に質問しやすい環境というのはあるとより良かったなと思います。

そして、取り掛かり方について。

どの科目も馴染みが薄かったわけですが、結論、興味がある科目からで良いかなと思います。興味がある科目でどんどん進むことで勉強のリズムが出来てくるからです。

但し、暗記してナンボな教科が半分あるので、そこは後回しでいいかなと思います。実際、私はこれら暗記科目に腰を据えて取り掛かったのは試験のひと月~1週間前からです。1年目の「経営法務」、「中小企業経営・中小企業政策」については、後回しにしたことはともかく、それ以外の5科目で時間を要してしまい、試験1週間前で始めてしまったのは大失敗でした。

次は、そんな失敗経験、2年分遠回りしたことの内訳を振り返ります。

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