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note書く時、何が聴こえてますか?

心がノーガードの時に限って、ぎゅぎゅぎゅうって音楽が入り込んでしまう時がある。

ある日、深夜に洗濯を干しながら、リビングのメインTVでYouTubeを再生していたら、関連動画つながりでOfficial髭男dismの曲が流れだした。

コンマ1秒、正座してガッツリ聴くかどうか逡巡したけど、

洗濯物を干す手をゆるめずに片手間に聴くことにした。  



開始0:31にして私の手は止まった。
画面の中、キャンバスに向かって絵を描いている男性は私の父そっくりだったのだ。

“燦然とかがやく姿は
まるで水槽の中に飛び込んで溶けた絵の具みたいだ
イレギュラー“

そしてボーカルのさとっちゃんは、綺麗なファルセットボイスで歌い上げてくる。

”一人きりじゃ何一つ気付けなかっただろう
こんなに鮮やかな色彩に“

「メロディライン切なすぎ!
これはあかんやつ(泣くやつ)や」

とアラートが鳴り出したけど、もうメロディと歌詞、そしてMVのストーリーは脳内へぎゅぎゅぎゅぎゅうって入ってくる。

曲のタイトルは『I LOVE...』。
では、男女のそれかと思いきや、MV全編に色々な形の愛が出てくるのだ。

年老いた夫と妻
母と生まれてくる子
男女混合の若い仲間たち
女性同士
父と娘
犬と男性
産まれた赤ん坊と母

そうだよね、全部愛だよね。

その中でもとりわけ、
「年老いた夫と妻」
の描写を見ていると、父と母を見ているようで心が震えた。

キャンバスに向かう夫を甲斐甲斐しく世話する妻
アトリエをきれいに掃除したり
ブランケットをかけてあげたり…
完成した絵を無造作に差し出す夫
受け取った妻は絵を見て涙を流す
そこに描かれていたのは妻の顔


気が付いたら、ボタボタボタとでっかい涙の粒が落ちてしまっていた。

父が優しくしたい人は、もう、この世にいない。

私の母は暑い暑い夏の日に旅立ったから。

”君がくれたプレゼントは
このやけに優しい世界だ“

さとっちゃん、切ないね。

うすうす分かっていたけど、自分が居なくなる日だってすぐにでも来るのかもしれない、とハッと気がついた。

大切な人も、居なくなるのかもしれない。
昨日までと同じあしたは巡って来ないかもしれない。

そう思い始めると、いてもたってもいられないような気がしてきた。
私の大切な人たちに、言ってないことがある。
せめて、書き記しておきたいことがある。
そう、思い始めた。

心の中にしまっておいた感情って、もっと外へ取り出してあげても良いのではないか。

そして、脳内で『I LOVE...』がエンドレスリピートするなかで書き上げた記事がこれである。



“やけに優しい世界”
に父は住んでおり、
そこに母はいなくて、
こんこんと愛が湧き出し続けている。

そういうのを書きたかった。

さとっちゃん、ありがとう。
聴いてたら、降ってきたよ。

髭男は、いつのまにか私に記事を書かせる。思えば、noteを始めて二本目に書いた記事だって、思いっきりあの曲に捧げている。



この記事で登場する私の娘、ハトちゃんは、髭男が大好き。いつもお風呂場から、かなり大きなボリュームの歌声が聞こえて来る。

髭男は私にとっては、触媒みたいなものだ。
もともと体内にあった形のないものを化学変化させて私にビジュアルで見せてくれる。


先日、坂るいすさんの熱量ある髭男記事を拝読した。
るいすさんの髭男愛に感じ入って、
私も、髭男記事を残しておこうと強く思った。

るいすさんたら、「シュタゲの世界線変動率一覧」というスプレッドシートまで使って、曲のタイトル「052519」を考察している。「運命の人になれる世界線」をかなえるための変動率について仮説を立てて、ぐいぐいと髭男ファンを引っ張って行ってくれる。素晴らしぃ〜。

メンバーの大ちゃんのものと思われる論文を読んだ感想が記事内にある。

“私の読解力によると論文は、「脳神経回路のシュミレーションには収束してしまうっちゅう問題があって、直接ノイズ放り込むやり方が一般的やけど、今回はなんかうまいこと判別してうまいこと分岐さすから、まあ見ててえや」、みたいな概要だった。
 はえーしゅっごい。
 はえーしゅっごい。”
(出典 : 坂るいすさん)

(引用するとこ、ココですみません)

るいすさんの大ちゃんへの愛と脱力したカオス解釈が伝わってきて、尊敬した。


やっぱり、髭男聴いて、なんか書こう!


ここ最近、脳内でエンドレスリピートしている曲がある。

今度は何が降りて来るだろうか?

髭男は、私をどこへ連れて行ってくれるだろうか?

現時点では、すごいものを聴いているという感覚で支配されいるだけだ。情報の消化が進んでいないため、

はえーしゅっごい。


だけが頭に浮かんでいる。





ヘッダー:いらすとやさん


ハトちゃん(娘)と一緒にアイス食べます🍨 それがまた書く原動力に繋がると思います。