意外と身近です。8050問題 -1-
80代の母親と50代の息子、
足腰の悪い母親と健康な息子。
二人きりの生活。
母親は生活の不満を周りに吐露。
掃除をしない・気が利かない・何もしない。
社会との関りが薄い、無い。
母親から話された息子の事。
息子が運動靴を玄関先で日に当てます。
傷んだ靴を修理します。
でもすぐに壊れるのか、購入します。
普通はある程度で捨てますが、捨てません。
玄関に収まらなくなり、外に並べます。
母親は外に棚を作りそこに並べました。
息子はその場所で、何倍速化で聞いている
音を大きくして修理をするようになり、
どんどん増えていきました。
宅配の荷物が増え始め、
段ボールが玄関先に積みあがってきました。
配達員の人に文句を言ったり、
荷物を受け取らなかったりしました。
しばらくすると玄関先で地面に座り込み、
何かをたたいて粉状にしました。
ペットボトルにそれを入れ、水を満タンに。
日に当てます。
数本を敷地と道路の境に並べました。
しばらくするとペットボトルから
10L位の水タンクで作るようになりました。
数日すると変色し、それを希釈して増やしていきました。
入れ替えるとき、変色した水がこぼれました。
ものすごい異臭です。息子の体や洋服に付きました。
そしてまた日に当て、家の中に入りました。
「一緒に暮らせない。」
「息子は病気だ。恥ずかしい。」
母親はそれを隠すように、植木鉢を並べる。
しばらくすると、家の周りにフェンスをつけ、覆い隠した。
ホラーじゃないんです。
この場所で生活を始めてから
気にかけてもらったし、
一緒にお出かけもしたし、
良いことも悪いことも話してきました。
困っていることはやってあげたいし、
やってきたんです。解決してあげたい。
でも…年齢なのか、病なのか、
話が出来なくなりました。
すべて自分に返ってくるって本当ですね。
母親が元気で柔軟なうちに何かをするべきだったのかな。
近所づきあいを得意だと思っていたけれど、
超高齢化までの経験はないわけで…考えが甘かった。
子供は親によってつくられているという事を、
その家の歴史が人間をつくっている事を思い知りました。
どこかが似ていて、どこかが全く違う人間が生活して、
そのぶつかり合いが今回の出来事。