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読売打線

大型補強でストーブリーグを盛り上げた巨人。
特に二年連続セリーグMVPを獲得した丸の加入は、優勝チームの弱体化,自チームの戦力アップ共に押さえた素晴らしい補強だった。
今回はその丸加入で厚みを増した巨人打線について書いていこうと思う。

[主軸選び]

ここで指す主軸は2〜4番である。
候補は丸,坂本,岡本か。
出塁率に着目すると、丸と坂本がともに4割を超えてくる。岡本もリーグ10位の.394と良い部類に入るが、昨季が実質1年目という点や出塁後の効果などを加味して2番岡本の線は消す。
岡本を4番に据えるという仮定で、2,3番を考える。
丸は、右方向への打率が過去三年総てで5割を超えており、昨季に至っては.626の21本塁打と驚異的な数値を叩き出しているが、左方向への打率は過去三年総じて1割台と苦しんでいる。
昨季に限定すると左方向への打球割合が1番高く、43.5%と多くを占めているにも関わらず.156の低打率である。昨季の左方向29安打中の15本塁打も異常だが今回はスルーしておく。
2番打者には器用さを求めたい。
全方向に満遍なく高水準の率を残しつつ、右方向への打球が1番多い打者が理想である。
そういう意味では丸は2番に適さないかもしれない。
2ストライク後の打率を見れば、丸は三振の多さも響いたのか.180と苦しんでいるが、坂本は.260と十分な結果を残している。

2番坂本 3番丸 4番岡本

とりあえず主軸はこれで(仮)

[1番と5番]

次に主軸の前後に位置する1番と5番を決める。
候補は陽,吉川尚,ゲレーロ,ビヤヌエバ辺りか。
主軸が強いチームは、1番打者に多少の自由を与えてもいいだろう。
吉川尚,田中俊などの若手から、陽,ゲレーロなどのフリースインガーまで幅広く使える。
ただ、坂本,丸ともに年々盗塁数の減少が見え、上位で足を使えるタイプがいないため、1番は足が使える選手を配置したい。
5番は本来、2番と同じような器用さも備えて欲しいところであるが、候補に見合う選手がいないため新外国人のビヤヌエバに懸けるとする。

1番吉川尚 5番ビヤヌエバ


[下位打線]

6番は下位打線に含まれるが、打線においてのポイントゲッター的な役割を期待したい。
日本式でいう5番打者のようなイメージ。
自分の打順論における理想の5番打者は出塁も出来るタイプになるため、5番打者以上に走者を還すことに重きを置く。
陽,ゲレーロ,(亀井)辺りになるが、この3人だと亀井が1番適しているようには思う。
ゲレーロは7番辺りで楽に打たせておけばいいだろう。
捕手は小林と仮定する。

(案A)
4 吉川尚
6 坂本
8 丸
3 岡本
5 ビヤヌエバ
9 亀井(陽)
7 ゲレーロ
2 小林
1

岡本を保護すると、

(案B)
9 陽
6 坂本
3 岡本
8 丸
5 ビヤヌエバ
7 ゲレーロ(亀井)
4 吉川尚
2 小林
1

も考えられるが、丸の高出塁率を殺してしまう可能性が高いため、(案A)が理想だろう。

打線のバリエーションが豊富なため、シーズン中いずれは訪れるだろう打線全体の停滞も、首脳陣に柔軟性があればいくらでも打開策があるだろう。
他にも、阿部や中島などの実力者の起用法にも注目していきたい。

[終]



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