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自由になってた

ぽっかり空いた一ヶ月。こんな長期で休みを取れることはなかなかないので、ここぞとばかりに、沖縄(一泊)→与論島(三泊)→奄美大島(二泊)という一人旅をしてきました。

一番の目的地は与論島です。大学4年のときにインターンシップで二週間滞在したことがあったり、そのときの同期が移住したりしているため、色んな人に会いに行きました。

このバスに乗る瞬間がとても好き

成田空港行1300円。国際線ターミナルはさすがに人が本当にいなかった。私が乗った那覇行きは満席。飛行機に乗ると、搭乗員の方をガン見しちゃう。ドコドコ大学のドコドコ学部かな?足きれいだな、みたいな。今回のおともは本とポッドキャスト。ポッドキャストは、コクヨ野鳥センターにはまることにした。

ちょっと良くないのがちょうど良い

那覇につくと、留守電が入っていた、かけなおすとフェリーの方で、明日が天候悪いために条件付き運航になるとのこと。つまり、与論島に止まらないかもしれないと。ひいいいい

もともと本部から乗る予定だったが、急遽那覇の宿をとり、那覇港から乗ることにした。泊まった宿は長期滞在向けっぽくてマンションの一室。私はグーグルマップ信者なので、口コミ高いだけあって、きれいだし外国のスタッフの方も丁寧。那覇には何回も来てるが、住宅街を歩いたりスーパーにいったりするのは初めてかもしれない。建物をよく見ると四角くて、台湾ぽい。スーパーで沖縄っぽいものを探し、てびち汁となんとか汁と、ジューシーのおにぎりを買い、夜と朝ごはんに。こういうの探してたよ!

夜、なんだか本当に寝付けず、ずっと頭痛もする。ひどい旅行のスタート、でもこれくらいがいいのかもしれない。あとからいいことしか起こらない、はず。

感謝を伝える方法をひねり出す

なんとか朝になり、4時50分起床。案の定、大雨。タクシーを予約するため、初めてDidiを使った(GOはエリア外だった涙)アプリの口コミはよくないけど、普通によかったよ。なんとか港につく。やはり条件付き運航。もう、祈るしかない。

まだ頭痛がしていたため、フェリーのなかで爆睡。2時間寝たらスッキリ。そういえば、今回乗ったフェリーがとてもきれいで快適だった。ちなみに、私は、前回の帰りのフェリーで買ったばかりのiPhoneをフェリーから落としている。そのため、海風を感じるため、甲板にでるなんてことはできない。甲板恐怖症。

なんとか与論島に到着。しかし、風は強い。お世話になるゲストハウスの方が迎えに来ていた、やっとなんか安心。一緒に泊まってる方と鶏飯食べに行くことになる。こういう出会い、いいよな。宿はとにかくどこを切り取っても最高で、でも映えをつくってる感はなくで、ところどころ使い心地も良くて、これもグーグルマップだとアレコレ言われてたけど、全然そんなことない。オーナーなおじさんの好きなようにつくってるのが、魅力になっていて、素敵だった。後々、グーグルマップの口コミでべた褒めした。精一杯の感謝の気持ちを伝える、他の方法がなかったから。

詳しくはゲストハウス海で調べてみてね。

みんな、暇は困るらしい

最近できたらしいオシャカフェで、与論島に移住した友人と合流。プリシアリゾートを散策した。これこそ映える。バブリーな時期に絶頂を迎えた感あふるる。絶賛修復中だった。

夜は、彼からいろんな、ここでのリアルを聞かせてもらった。地方を盛り上げるためには認知度をあげるだけではどうにもならないこと、理論だけではどうにもならないことがたくさんあること。また、体重と出費が減ることと、暇なとき以外は特にここでの暮らしは問題ないことがよくわかった。アマゾンは問題なく届くんだそうです。

誰にも見られてないと信じてる

途中からインターンシップでお世話になった方とその友人の方が合流。友人の方はすでに泥酔。私がスマホを船から落としたことを覚えてて、5回くらい幸薄そうだと言ってた(気にしてない)途中から別の泥酔してる人もきて、与論島ではよくある風景。みんなどうやって帰ったか知らないけど、ちゃんと翌日も生きてるのがすごい。二軒目は近くのバーにいったら、66歳のおじいさんもいつのまにかジョインしてて、私を「素朴で良い子だ」と言ってくれた。Win!帰宅(帰宿)したのは1時半。

次の日は、そこそこ気持ち悪さで起きたが、自販機でゲットしたジュースのおかげで復活。港で海を見ながら飲んだ。あの子、大丈夫かなと思われてただろうな。

その日はひとりで自転車を借りて島中をぶらぶら。通ったことあるのだろうけど、全部初めての景色に見える。そして、どの道も同じに見える。どういうこと?ってかんじですよね。あまりにも人がいなかったので、叫びながら自転車乗ってた。

途中で、賞味期限切れのおにぎりを海岸で体育座りしながら食べて、おしゃれらしいカフェで蜘蛛の巣に気を取られながらエクレアを食べて、4人テーブルでテリーヌショコラを食べた。自転車をこぎつかれて、宿に帰った。やっぱりここが落ち着くう。

酒を飲めるようになったのはここのおかげです

夜はインターン先の方に飲み会を開催していただき、たっぷり飲み、たっぷり喋り、気づいたら24時。飲み屋街へいくと、さすが土曜日、色んな人がいる。

ここまで読んで、与論島の人が飲むのが好きだというのは伝わっていたらと思うが、伝わってない場合のためにいうと、飲むのがとても好きです、みなさん。いまはできてないけど昔は回し飲みは飲み会に必ずあり、焼酎をたんまり飲む。しかし、聞いたところによるとまんぼうなどでお店がやってなければ家では飲まないらしい。電車で帰らない(だいたいタクシーか家の人に迎えに来てもらう)ので、フラフラの人をたくさん見かけるし、当たり前のように翌日に記憶はない。みんな顔見知りなので、飲み屋街にいると巻き込まれるし、いつの間にか知らない人が混じってることもある。それが楽しい。そのあともなんやかんやして、帰宅したのは1時半。

▲スーパーわかりにくいが、ここが商店街

電気を発揮できてなかった電動自転車

次の日、その日は別の宿に泊まる予定だったので、まずは移動。新しくできたゲストハウスで、Uターンの方がやってるらしい。YUI Hostelというところ。確かにメニューのバランス、宿のつくり、設備など、最先端。そのあとは、友人に案内してもらい、新しくできたシーサイドガーデンへ。なんだこの、なんともいえない、ゆるくて外国っぽい雰囲気!!!外国っぽさは特にメニューのハンバーガーとホットドッグから感じ取りました。ほんとうに外国の方がやってます。 

そういえば、電動自転車を借りてたのに前日2日間は電動を発揮してませんでした。電動のところになにも表示されてなかったので、壊れてるかと思ってた、与論なめすぎてた。私が電動の使い方をわかってないことにおじさんが気づいたからか「充電満タンですね」と、壊れてると思ってた設備を見ながら言ってくれた。そのおかげで3日目は本当に楽だった。

趣味は旅行です!を卒業します

その日の夜は特に予定が入らなかったのでうおおおお暇だああとなり、色んなコンテンツをあさりまくったが、なんかかんじる虚無感。日常に帰りたい。え、私なんて思った?

こんな長い一人旅するのは大学生ぶりで、あのときは新しい景色、視点、一人の時間が心地よかったのに。何かが変わってしまったらしく、今もなんかよくわからない孤独感に浸ってしまってる。日常に帰りたい。時間経つのが遅い。言わずもがなほぼ一人なので、やることは本を読むかポッドキャストを聞くか、ここで書くか、くらいしかない。なんと生産性のない時間なんだ!!!日常はなにしてるんだ?と問うと、ずっと仕事したりコンテンツに埋もれてたんか。大して今と変わらない。

▲与論の本気の海

他に疲れてる理由は、常に緊張状態なこともある。日常だって、絶対平和とはいえないが、旅行は知らない人ばかりに囲まれ、いろんな乗り物に乗り、いつもよりは危険度が高い。スーパー心配性な私は、常に最悪の状況を予測してしまうので、誰かに盗られるのではとか、フェリーや飛行機が沈むのでは、後ろのおじさんが暴れ出すのでは、とか考えちゃう。あとね、自分のルールが通じない場所にいくと、ここのルールを探しながら過ごしてるからなのかも。ほんとに細かいところで。

だから、私は書くしかない

大学生のときだって、私は私だし、だけど、なにかが変わってる。日常の一人の時間や考えることや、その他何か。

与論島にいる人たちとは会おうと思えば、また会えるが、なんせ距離があるので、他の人よりは次はないかもしれない可能性が高い。だから、お別れが辛い。楽しかった分辛くなる。から、また来ようと思うが、またこの辛さをリピートすると思うと、より辛い。何だこのループ!

そんな浸ってたらたえきれなくなって、フェリーで宴しました。寂しさを酒で濁すのは一応やめようと思ってんだけど、甘えました。ありがとうございます。

もう本当に楽しかった、この3日間。大学生のときのいろいろが戻ってきてて、なんかすごく不思議な感じだった。楽しかったけど記憶は断片的にしか残ってなくて、他の方はきっと覚えてなくてw辛いけど、なるべくやっぱり大切な記憶は失いたくない。だから、こうやって書いてる。だから、私は書くしかない。

おみやげを買うのが苦手なんです

そういえば、与論島でピアスを3つ買いました。ピアスって軽く買いやすくて最高だな!あけてよかった!私の苦手なことの一つにおみやげを買うこと、というのがある。相手のライフスタイルなどを考えて、買い置き品などを積んでるバスケットに入れられるイメージをしてしまうため、おみやげやさんにいくのは好きだし、買おうとするのだが、買えずに今回も最終日を迎えた。おみやげとはなんなのかを考えると、私の中での唯一の答えは、話題のきっかけと観光地の認知度向上でしかなく、おみやげを渡すことで「ーーいってきたんですねー!どうでした?」みたいな。あるある。旅行先の認知度は上げたい、しかしそのためにも買えない私がいて、結局あきらめる。だから、友だちも旅行先も大好きだから、それゆえに買えない!

▲与論の雰囲気はこんな感じ

と、言うことで、奄美大島につきました。宿泊したのは普通のビジネスホテル。ビジネスホテルに最近よくとまるのですが、ビジネスホテル臭というのがあり、良いビジネスホテルはその匂いをあまり感じないという傾向がある。ここは中の中。宿泊者の方は結構いて、なんか安心。私の丁度いい宿は、宿泊者がそこそこいるビジネスホテルと、ゲストハウスのシングルルーム。人との距離感の好みを表しているね。

そこのスーパー行くのが好き

そのあとスーパー2軒はしご。みそが有名なんだな、物価は与論島よりは安いな、フムフム。宿に帰り、孤独に耐えられず、テレビ!こういうときのテレビのありがたさすごい。なんとか0時に眠くなり、風雨の音、やたら大きかったけど、スヤスヤ寝れた。

朝は案の定、雨。だけど、与論島の3日間は晴れてたので、晴れ女検定3級合格です!朝ごはんはサンドイッチカフェへ。こういうときヘルシーなものを頼みがちだが、せっかくだしと名物のカツサンド。旅行では、食べたいものを食べることにしてる。食べてる間にやんだので、高千穂神社と257コーヒーというカフェへ。こういうところのカフェって、ナイスシングスとアンドプレミアムが、置いてある傾向がある。タイトルに惹かれて手に取るも、全然しっくりこない。これはポッドキャストで話したい。

グーグルマップで現在地を確認してる

次の目的地は鶏飯。バスってなんかいつも不安なんだよなあ、なんでか。今回もしっかり違うのに乗ろうとしたところ、おじいさんに教えてもらった。正しいのに乗り込むと、気づく、そうかSuica使えないんや、、、両替でもたついて、運転手さんと乗客にごめいわくをおかけしたくない!との一心で、お財布のなかと電光掲示板をいったりきたり。やはりピタリ賞はいかず、両替をしようとして、もたついたけど、運転手さんこういう人に慣れてるのか代わりにやってくれた。やさしい。

つぼくらというお店は有名らしく観光客が結構いた。皆さんどこから来たんだろうな、いままで全然見なかったような大学生や若い女性の方々。とりさしと鶏飯を頼むと、先にとりさしが来た。その次の瞬間、メニューを手に取り、里の曙のお湯割りを頼んでいた。大正解。鶏飯が来て「食べ方わかりますか?」と聞かれたので、「わかりません!!!」と即答。最近、少しでもわからないことはわからないという練習をしている。

次の目的地は宿。伝泊。今度こそと小銭を握りしめて乗り込む。すぐに乗り継ぎ地点に到着し、すぐにバスが来た。ワゴンバスでおじちゃんが「ここ天気いいと止まって写真撮ったりするんですけどねえ」たしかにきれいなんだろうな。途中からおばあちゃんたちも乗り込んできて、顔見知りのようだった。

時間を持て余すとはこのことか

ホテルは、全てが快適。特にタオルとアメニティ系の香りがよかった。雨だけど、まあそれもそれで、悪くない。近くのエーコープに行ったけど、さすがにもう新しい発見はなかった。その後は、部屋に籠もり、ミーティングをしたり、ごはんをたべたり、本を読んだり、かまいたちアワーやひとしまつもとのつまみになる話を見た。結局、家にいるときと同じような過ごし方してるな。

この日の夜もぐっすり寝れた。たぶん、私は広い部屋が苦手なんだと思う。あと、手荷物検査と地方のバスは何回経験しても、緊張することがわかった。

ちょうど良いバスがなかったので、出発の3時間前に空港についた。おみやげやさんを5周くらいして、おみやげを買えた。今日、家に帰ることに安心してる私がいる。一人旅はお腹いっぱいだ。これで、日常に専念できる。

大学生の頃は日常で、ふるまいをつくってて、ひとり旅をしてるときだけ自由でいられた。だけど、いまは日常でも自由でいられるから、ひとり旅が辛くなったのかもしれない。これは、私にとっていいこと。

そんな話をしました↓

いまは友だちを下北沢で待ってる。あと一時間。待つのが得意になったな。

ちょっとでも、あなたの心にひっかかったら。