小沢健二を観てきた

オザケンこと小沢健二のライブを観てきた。

決めたのは3日前。数か月前、友人にチケットあるよと言われたときはまだ予定がわからないからと断ったのだけれど、1週間くらい前に調べてみたらまだチケットが残っていて。そのときは1番安い2000円席がまだ残っていて、どうしようかなあ、新曲まともに聴いてないしなあ、なんて思っていた。悩んでいるうちに2000円席は売り切れ、約1万円というチケット代が無職になったわたしには高くて、悩みに悩んでいたんだけど。

いろんなひとがTwitterで絶賛していたこともあり、どうしても気になって(満島ひかりさんがメンバーというのも気になった)セットリストを調べて、これならきっと楽しめる、と思ってチケットを買った。

それでもかなり冷めた感じで今日を迎えて、席に着いてからも、あの曲聴けるー♩っていう楽しみよりも、かなり後ろの席だからさっさと2000円席買っておけばよかったな、なんて思ったりしていたんだけど。

始まる瞬間、照明が落ちて、真っ暗闇でグッズの電子回路(7色のキラキラ)がたくさん光っていたのが、本当に本当に素晴らしい光景で、大げさだけど、こんな美しい世界があるのかって思って。

後ろの席だなーとか、安い席のチケット買えばよかったー、とか思っていたけど、ここでしか見られない景色もあるんだって。当たり前だけど。

わたしはいつもないものねだりをして、いつも現状に不満を言っていて。でも見方を変えれば、素晴らしいはずなんだ。

そんなことを思ったら、涙が出てきて、号泣してしまった。

自分次第だよなあ。世界の見え方なんて。いくらでも楽しめるんだろうな、本当は。大勢のお客さんの中でライブ中にそんなこと考えてたのはわたしだけだろうけど(苦笑)。

もちろんライブもとても素晴らしく、演奏も構成も、お客さんも含めてあの空間が最高で、過去に2回オザケン観てるけど、今日が1番良かった。何度も観たくなる人の気持ちがわかったし、1万円のチケット代もちっとも高くないと思えたし、チケット残ってたら明日も観たかったくらいだった。

と、ライブも大満足だし、思わぬところで気づきをもらって、今とても気分が良いのです。珍しく家でお酒を飲んでいるところ。

次に新しい環境に飛び込んだときは、不満ばかり口にするのはやめよう。そんなことを思った5月2日、とても良い夜。

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