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母と父のその後

※コメント防止のため、有料にしました。購入しなくても全文読めます。

この記事の、その後について書きます。備忘録として書きました。


結局、宮崎に帰省しなかった。ワクチン接種していないため、帰省を見送った。

8月2日の週から、京都市でワクチンの配送・予約が再開。しかし、予約サイトには「予約枠は全て埋まっています」の文字が表示される。

7月まるまる予約を停止したし、わりとすぐに予約できるだろうと考えていた。ところがどっこい。8月第1週に予約枠は一度も見なかったし、私が住む区の予約枠は未だに見たことがない。


当初は9月初旬の帰省を予定していたので、遅くとも8月第1週には1回目の接種を済ませたかった。抗体ができるまで約14日かかるため、万全な策ではないが、帰省後のことを考えると接種した方が安心。

Twitterで「電話で予約できた」「近所の病院で予約できた」などの情報を得た。希望をもって電話をかけまくったが、全滅。9月に帰省する事情を伝えても、返答は一切変わらなかった。


大半は「ワクチンの供給量が安定していない」「高齢者の方の2回目の接種を優先している」のどちらかを言われた。予約枠があっても、50代から。

「かかりつけ医なら予約しやすい」とのツイートも読んだが、かかりつけ医はない。行ったことがない近所の病院にダメ元で電話するも、「1年以内に診察を受けていない方は予約できません」と言われた。


集団接種の予約を7月中に済ませたが、40代の夫にも連絡がきていない。30代の私が8月第1週にワクチンを接種するのは、絶望的だと判断した。

ちなみに集団接種は、接種日約1週間前に電話がくる。未だにこない。



8月某日。母に電話し、ワクチン接種は無理だと伝えた。万が一を考え、「帰省は無理」と私も母も意見が一致。

私が帰省しないとなると、母の入院中に父の面倒を見る人がいない。

母が市の某センターに相談。母が入院する間、父を施設に預けることが急遽決まった。急な相談にもかかわらず、たまたま近くの施設に空きがあった。


母は入院前、何度か検査した。すぐに症状が進行するわけではなく、特に異常なし。入院と手術の日を待った。


・ ・ ・


そして先週、まずは父が施設へ。

父に何かあれば、叔母に連絡がある。連絡先は、宮崎県内にいる人に限定された。私も弟も県外にいるのは考えものだ。


翌日に母が眼科へ入院。

母は午前中に入院し、その日の午後に1回目の手術を終えた。右目の手術。

眼科には、何かあれば私に電話してもらうようにお願いした。母には「退院後でも構わないので、連絡できるときに連絡を」と伝えた。


右目を手術した翌日、母からメールが届いた。無事に成功。しばらく、うつ伏せで寝るらしい。

左目の手術は2日後で、こちらも無事に成功。食事やトイレのときは起きていいらしい。


手術後に母と初めて電話で話せたのは、入院して1週間後だった。

ある日の夜「電話してほしい」と母から急にメールが届き、すぐに電話。

何かあったかと思いきや、『所定のデータ量をこえたので、低速になる』とソフトバンクから初めてメールが届き、慌てたらしい。お店で手続きしなくても大丈夫と伝えると、安心した様子。

入院するも、やることはない。母曰く「こんなに長時間スマホを使ったことなんかない」。

テレビは1,000円で一定時間見られる。もう3,000円使ったらしい。驚き。目以外が元気な状態での寝たきりは、なかなかきつい。テレビもラジオも音楽もなく、長時間物思いにふけるのもつらいだろう。


電話では、翌日に左目の眼帯が外れるとも聞いた。術後良好で、とにかく安心。6時半に検査したり、何度も目薬をさしたり、朝から大変みたい。



父の入院の仲介をしてくださった市のセンターから、2回電話があった。

本来なら私に電話はこない。「遠くで心配でしょうから、お電話しました」とご丁寧に父の様子を教えてくださった。ありがたいし、とても嬉しかった。優しい口調で、私を安心させたいという気持ちが実に伝わる話し方。


母の手術と同じくらい、父のことは心配だった。ふたを開ければ、日々穏やかに過ごしていて安心。

父が施設にいる時間は短いものの、母の介護の負担が減るように、車イスに乗る練習や立つ練習をしたらしい。

理学療法士の方も、電話をくださったセンターの方も皆さん優しく、離れていても大変心強かった。


・ ・ ・


母の退院日が直前になってどうなるか分からなかったが、検査の結果、予定通りに退院決定。

昨日、父も母も退院した。

両目とも手術は成功し、父も母も昨日無事に帰宅。とにかく良かった。


母は入院前、「退院するときはタクシーでセブンに寄って、たまごサンドとお弁当を買おうかな。いつも近くのファミマやから」と話していた。

昨日母から電話がきて、たまごサンドもお弁当も買えたと聞いた。窓を開け、父が帰ってすぐ寛げるようにクーラーをつけていた。

退院したとはいえ、まだ母の視力は安定しない。メガネを作るのは1ヶ月後。目にガスが入っているため、仰向けで寝てはいけないらしい。



両親が入院している間、あまり入院のことは考えないようにした。考えたところで、私にできることなんてない。無事に帰れるように祈るぐらいだ。

幸い、今月は仕事が忙しい。こういうときに仕事があるのはありがたいと、改めて思う。

しかし、全く考えていないわけではなく、ストレスからか最近は細切れ睡眠が続いた。就寝後1〜2時間で目が覚めるなんて、稀も稀。ある日は2時間おきに目が覚めた。



私が両親にできることなんて、限られている。帰省して少しでも力になりたかったな、と思う。

今月下旬、私も夫もようやくワクチンを接種する。接種しても、年内の帰省は今のところ考えていない。もし帰るなら、混雑する時期は避けたい。


父も母も、基本的にはしばらく家で過ごす。ウイルス云々を抜きにしても。

どこか明るい気持ちになるように、少しでも元気になるように、近々何かを送る予定だ。



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