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論理学入門

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本書は、戸田山 和久先生翻訳の「形式論理学/その展望と限界」を引用し、またそれを主軸にした初心者向けの「論理学」ガイダンスを目指したものです。
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#論理学

①命題

①命題

既知の事柄を前提(premise)とした上で、未知の事柄に関する結論(conclusion)を導き出すことを推論(inference)と呼ぶ。

また、2つの情報を関連付けることで、そこから結論を必然的に導き出す思考法の事を、演繹法とよんだりする。

たとえば、推論とは、

たとえば、P「太郎は頭が悪い」という情報から、Q「頭の悪い人がいる」という推論が導けるだろう。
先の文を、簡単に「PならばQ

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guidance

guidance

私たちが生きていれば呼吸をするように、この世界には空気があるように、「論理」は呼吸をする空気と同じくらいどこにでも侵入してくる。そうした意味では、「論理」は誰もがもっていて、日常的に使っている。

だから、「論理学」という学問についての印象は、下手をすれば知ってる事をもったいぶって書いてあるだけ、「論理的に話せる事って当たりまえでしょ」、「そんな事を勉強して役に立つの?」といった、軽視や疑念の声が

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