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三陽スピリッツ:「吹奏楽の神様の指導」

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屋比久勲氏(吹奏楽の神様とよばれた指導者)の言葉
  純粋な心を持った生徒を
  一人でも多く育てていくこと、
  これが僕の指導者として与えられた
  何よりも大切な役割なのです。
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 屋比久勲氏は、赴任した中学・高校の吹奏楽部を、次々と吹奏楽の名門校へと生まれ変わらせたすばらしい指導者でした。
 「生徒を絶対叱らない指導」が屋比久氏の信条で、「分からないものは分からない。なぜ分からないのか、どうすれば分かるようになるのか、指導者は生徒が理解できる方法を教えて納得させてあげればいい」と考え、いろいろな方法で生徒を指導していくうちに、屋比久氏自身が「生徒から指導法を提供してもらった」のだそうです。だから、「どうしてそのような指導法の提供者を叱るのか?」という思いがあって、“生徒を絶対叱らない指導”を実践されていたということです。屋比久氏にとっては、「生徒が神様」だったのです。
 屋比久氏は「身の回りを綺麗にしなかったら、音も綺麗にならない」と生徒に掃除をさせました。生徒は掃除が嫌いだと言っていたそうですが、「嫌いなものが好きになったら、好きなものはもっと好きになる」それが屋比久氏の生徒の自主性を育てる指導でした。氏の指導する生徒は、心の底から音楽を好きになるので、本当によく練習するようになったということです。
 屋比久氏自身も努力を怠ることはありませんでした。ある雑誌のインタビューに、「より上を目指そうと思ったら、絶えず努力すること。それも他人との勝負ではなく常に自分との勝負です。音楽の専門教育を受けてこなかった僕が今日あるのも、指揮者講習会に足繁く通ったり、優秀な学校を見学するなど努力なしにはありえませんから」と答えておられました。
 人の内にある心の優しさや心遣い、そういったものが全部音楽に出ると考えた屋比久氏の指導の根底には、「よい音楽を演奏するには、人間としての基本が大事である!」という人間教育の根幹に基づく指導があったのだと感じています。「吹奏楽の神様」と呼ばれた屋比久氏の生徒の人間性を育む指導に、本校も学ばなければなりません。

人間力向上しても委員会:KY先生(ペンネーム:困難好きなYoutuber)

福岡の中高一貫校で「令和の日本型教育実践校 No.1」を目指しています。サポートよろしくお願いいたします。