いじめ撲滅委員会-~これまでの研究~ 教員の指導態度がいじめ問題を変える

今回は、教員の日常的な指導態度によっていじめ問題が変化することについてご紹介ます。学校の中で、さまざまな種類のいじめがある中、いじめが比較的少ないクラスもあれば、いじめが絶えないクラスも存在します。教員の指導態度によってこのような違いが起こるのであれば、そのメカニズムを知ることで、いじめを未然に防ぐことも可能となります。

・そもそもクラスによっていじめ問題が違う理由
いじめ問題に対応する中で、「このクラスは比較的いじめが深刻ではないな・・・」とか「このクラスはいじめが深刻だな・・・」と感じることがあります。
(*「このクラスはいじめはないな」と捉えた時点で対策が疎かになる危険が高くなります。常に、「いじめが発生している可能性がある」といった意識を持つことが不可欠です。)
いじめはそもそも、集団の中で起こるものです。その集団の特性によって例えば、お金を恐喝するようなものだったり、暴力が中心のものだったり、悪口が中心、仲間はずれが中心といたようにさまざまなものになります。
こうなってしまう背景には、その集団の中で、その行為に及ぶ際に止める雰囲気なのか、促す雰囲気なのかが大きく関わってきます。これと同じように、クラスの中で「いじめをさせない」という雰囲気を作ることが学級運営をしていく上で大切な視点です。
いじめの加害者の行動の背景に、周囲の児童・生徒が影響を及ぼすことが明らかにされています。
例えば、森田(1985)は、いじめをはやしたてる観衆層の児童・生徒と、見て見ぬふりをする傍観層の児童・生徒が相互に影響しあうことで生起することを明らかにしています。いじめに受容的な学級では、特に傍観層の児童・生徒がいじめを活性化させる可能性があることを指摘しています。
また、いじめの発生件数は、小学校高学年頃から増加し始めて、中学校1年生でピークになることが文部科学省の調査で明らかになっています。
つまり、この時期の学級集団に焦点を当てることは、いじめ問題の根本的な原因を明らかにする上で重要であると考えられます。

いじめ撲滅委員会-HP
https://www.direct-commu.com/no-ijime/

いじめ撲滅委員会-YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCK3oBGlVpObvhed9pqq3sCQ

<一人で抱え込まない!>いじめの相談ができる窓口をご紹介!
https://www.youtube.com/watch?v=a61wDaYZtE8&t=614s

<いじめ解決へ>いじめられているサインを見つける方法をご紹介!
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