スピリチュアリズムを理解する2

江原啓之氏が提案した八つの法則。これは、エマ・ハーディング・ブリテンが霊界通信から提唱した「スピリチュアリスト7大綱領」を元にして、宗教的要素を排除して、翻訳されたものです。

八つの法則は①霊魂の法則②階層の法則③波長の法則④守護の法則⑤類魂の法則⑥カルマの法則⑦運命の法則⑧幸福の法則です。

霊魂の法則はスピリチュアリズムを理解する入り口ですから、「生きとし生けるものはみなたましいの存在である」たましいがあって、肉体があり、死んでもたましいは永遠に生き続けるというものです。私がこの言葉に出会ったとき「ありがたい」と思いました。なぜなら、「あの世はあるべきだ」と強く感じていたからです。

それは、2000年代に入って間もない頃、小学生8名犠牲となる「付属池田小事件」が起きた。犯人の動機は「死刑になりたいから」。犯人にとって死とは無になること。現世における苦しみから逃れられると思っているからこその「死刑になりたい」なのだろう。

当時のは私は「あり得ない、あってはならない、死が無になることなんて」と強く考えました。このような事件が後を絶たなくなるのではという不安もありました。法律すれすれの行為で、お金を稼いで贅沢三昧して、身動き取れなくなったら自殺する。そんな人生もアリになってしまう。この世の秩序やモラルはあの世があって、初めて成り立つのではないか。この世を正しく生きた者とそうでない者があの世で差別される。つまり天国と地獄と言われる場所があると信じて生きることが大切なのではないか。悪いことをしても捕まらなければいいという思想も通用しなくなる。逃げ得はない。

「あの世はあるべきだ」でなければ、まともに正しく生きるのが馬鹿らしい。ずるく、他人を騙して、楽して金を稼いで、女にモテて、物欲を満たした生活をして、人生を謳歌した方が得だと。

そこで当時、あの世をテレビ番組で証明してくれたのが、江原啓之氏だった。「天国からの手紙」では当事者の涙が何よりのエビデンスだった。死後もたましいは存在して、亡くなった人は遺族に寄り添っている。江原啓之氏の霊視によって多くの家族が癒やされ、いつか遭う日まで、亡くなった人に恥じぬ生き方をしようと決意されたのではないだろうか。

アカシックレコードとは死後見ることになる、自分の人生の記録。良い面も悪い面もすべて、学びとして見ることになる。であるならば、生きているうちに、自分の心の内観をしておくべきでしょう。そうすれば、あの世での苦しみは少なくなる。この世でやるべきことを先にやっておけばいいのです。

では逆に「死は無になること」と信じて、死刑や自死されたたましいの末路は?

次回に続きます。

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