スピリチュアリズムを理解する

江原啓之氏の伝えるスピリチュアリズムは1848年のハイズビュー事件における霊との交信から始まります。様々な霊界通信や霊現象を通じて、あの世の存在、霊的事象が科学的に証明されました。「あの世は存在するのかもしれない、ではどう生きたら良いのか?欲望を求め続けていいのか?死後たましいはどのような過程を経ていくのか?」など考えるようになりました。

霊界からは精神的心霊現象や物理的心霊現象など様々な現象をメッセージとして送られてきました。D・Dヒュームが行った人体浮遊やシルバーバーチやホワイトイーグルに代表される霊訓やハリー・エドワーズが行ったヒーリング。それぞれの時代にタイムリーな現象が霊界からのギフトとして、この世にもたらされたのです。

そして、現在は実践の時代として、物理現象などは少なくなりました。なぜ少なくなったのか、それは霊視も含めて単なるデモンストレーションに過ぎないからです。大切なのは一人ひとりにスピリチュアリズムが宿り、実践するか否かなのですから。

江原啓之氏はスピリチュアルとスピリチュアリズムを明確に分けています。スピリチュアルとは「霊的な」という意味を含んでいるので、現世利益的な宗教や占いや精神世界やパワースポットなどが含まれます。これらはスピリチュアリズムとは違います。むしろ正反対といえるほど真逆な価値観を持っているからです。

つまり霊的価値観を重視しているのです。霊界からの視点、思考を用いて行動することなのです。現世で生きる私たちにはこの点が、なかなか理解困難です。一日も長生きしたい、平穏無事な人生を送りたい、障がいは辛い、いつまでも若く見られたいなど、現世に生きる現代の人間ならだれでも思うことでしょう。しかし、霊的価値観はこれらを否定することから始まります。

霊界は時間や空間がありません。想念の世界です。ですから長くこの世を生きたことはどうでも良くて、どれだけ一生懸命込めて生きたか、人々に愛を与えたか、その質に重きを置きます。

例えば1歳で亡くなった赤ちゃんの命の価値は90歳まで大往生した人の命より劣る事はないのです。たった1年間だけでも、ご両親に愛され、そしてそのご両親に命の大切さや儚さ、死生観も含めて命に代えて与えているからです。辛く悲しい想いも含めて、赤ちゃんがご両親に感動させる仕事を成したと言えるのです。

深い考察がないとスピリチュアリズムは理解できないのです。

次回に続きます。

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