今までで一番頑張ってきたこと
Q.今までで一番頑張ってきたことはなんですか?
A.生きてきたことです。
(笑い声)
いや、笑い事ではなく本当に。20数年生きてきて一番頑張ってきたことは生きることです。産まれてくる前に亡くなる人、生まれてすぐ亡くなる人、子供なんて目を離せばすぐに死んでしまうような世界です。小中高大と10代20代で亡くなってしまう人がたくさんいる社会で、この40年間毎年2万人以上の人が自殺する社会で生き延びてきたこと自体がすごいことだと思います。こうして人と比べられて選別される社会でみんな色んな思いを抱えながら生きていて、私は物心ついた時から死にたいなって思うことが何度もあって。うちはお金がないから私大は無理かなって思ってたのもあって地方の大学を受験して、受かったら受かったで近所の私大の方が金かからないのにって言われたこともありましたし。受かってからそれ言うんだって私の頑張りは何だったんだろうって絶望したりとか、嫌味ばかり言う親から離れたくて距離を撮っているのにこっちの都合も考えないで毎週のように会いに来たりとか、実家にいればいたで毎日知りもしない人への愚痴を聞かされ嫌な言葉ばかり浴びせられて理不尽なキレ方をされて、言葉の暴力をされてその度に何度も何度も死にたいなって思って。洗濯物を干さないだけで何も出来ない人だと言われ、弁当を作らないだけで嫌味を言われ、そんな家で育って保育士向いてるからなりなよって言われたって子供への正しい接し方分からないから無理ですよ。何か将来の口出しをされるだけで不快です。提案してあげてる、ではなく思い通りにさせたい、ありがたいと思えっていう強制です。そんな家庭で生きてきて、家庭外でも色んな事に揉まれながら20年も頑張って生きてきたんだから、1年くらい休んでもいいんじゃないかなって思って休んだのが休学期間です。生きてるだけで凄いことだと本当に思います。人間には記憶っていう素晴らしい機能が付いているから、1度壊れた心は完全には元に戻らないです。思い出してしまうからです。壊れたら治すのに時間がかかります。耐えて我慢して頑張った分だけその時間が長くなります。だから完全に壊れる前に休まないといけないと思います。早ければ早いほど回復期間も短くて済みます。まだやれるではなく、1度休憩を挟もうかなって思えるくらいの余裕が必要だと思います。明日死んでしまう可能性は誰にだってあります。だから今を生きたいと思って、なるべく後悔の少ないように伝えたいことは伝えるように心がけています。