人間関係論 第8章課題 ※草稿(聖徳大学)

 多数派の影響と少数派の影響は、異なる影響過程に基づく。

まず、多数派の影響は、公的な同調は引き起こすが、私的には受容されない。同調とは、斉一性への圧力に対して個人が自らの態度や行動を合わせていく過程のことである。斉一性への圧力とは、メンバーの行動や態度を画一化しようとする、集団に働いている力のことである。斉一性への圧力は、多数派の全員一致によって規定される。多数派の影響力は、その内容ではなく、全員一致か否かといった周辺ルートの情報処理となる。そのため、多数派は集団内で社会的勢力を持つことが多いが、それは表面的な同調を引き起こすのみであり、好意的態度変化にはつながらない。多数派の影響の受容は屈従に近い。

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