第43回高校生クイズ感想

今年で40周年、43回目になる高校生クイズが先日放送されました。
去年から若干その傾向はあったのですが今年は完全にいわゆる「知の甲子園」時代と呼ばれた形式に回帰しました。
見ている方も参加する方もこの形式を望んでいたと思われるのでこの回帰は当然のことだと思います。

で、感想なんですが、良かった所も悪かったもあるものの、結構楽しめました。
全体的に高校生の偏差値とか学力をことさら主張しすぎたりせず、クイズの解説をQuizKnockの伊沢さんたちにしてもらっていたのが良かったと思います。
出題傾向も時事も含め幅広く出ていたと思います。「人口流れ星」とか「クローン仏像」みたいな最新技術はとても面白かったと思います。人口流れ星って何に使うんですかね、オリンピックの開会式で降らせるとか?
従来なら準決勝に出題していた計算問題が1回戦から決勝戦に至るまで出題されていました。自分はこの計算問題はこの知力路線の悪い所だと思っているのでそれが多かったのは残念に思いました。

今年は3人一組から2人ペアor1人での参加になりました。
個人的にはチームワークをかなぐり捨ててシングルの圧倒的パワーで勝ち上がる高校生が出てくるのを期待していたんですが残念ながら放送上でほとんど触れられず1回戦敗退してました。

総合司会の安村アナが実況に回り、木村昴さんが実質的な進行を務めていました。おそらく高校生クイズ史上初のことだと思います。
木村昴さんは頭脳王で言うところの福澤アナポジションですね。
この変化はとても重大というか、自分はクイズ番組に実況が必要なのか疑問に思っているので正直安村アナが要らない人になりそうです。ラグビー実況では活躍してるんですが。

準決勝だっけ?の「8000m以上の山をできるだけ多く答えなさい」という問題、なんと火星のオリンポス山を答えるという機転を見せましたが(制作側が想定していたかどうかは不明)相手に地球上の8000m峰を全部答えられて負けましたとさ。

早押しは出題が少なかったけど見どころがあってよかったです。
特に国道を答える問題。やっぱり出題前回答は映えますね。あの時点では階段国道以外にも選択肢はあったと思うのによく答えました。何様だ。

こんな感じで見どころも多くて楽しめた43回大会でした。決勝戦は覚えてません
この「知力の甲子園」路線、嫌い嫌いと言い続けて10年以上経つわけですが、今年みたいな見せ方で計算問題と総合司会問題をどうにかしてくれれば案外楽しめることがわかりました。

去年あたりから終了するんじゃないかと思われて続いてくれたこの番組が来年も開催されますように。
できれば福澤アナ時代のような大会になってくれますように…。

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